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~ INDIGO ~   作者: MiYA
24/49

ニビルマン VS 黒電話ロケットマ~ン



淡雪は仮眠程度の睡眠を取り、朝7時過ぎに描き上げた背景画を20枚、膝の上に置きリビングへ向かった。


キィーキィーキィーキィー


カチャッ …



リビングのドアを開けると…



「Bonjo~ur お爺さん♪」



LUZIAは既に起きていて、子猫は食事中…



「Bonjour LUZIAさん」



淡雪はニコニコしながら、車椅子を動かしLUZIAの座るソファーへ近寄ると



「LUZIAさん、実はね、虹助君のお店で人形劇をしたいと思いましてね、思いつくままに背景を描いてみたのですが …」



淡雪は頬を染め、LUZIAに背景画を差し出した。



「うわぁ~ 素敵~!朝・昼・夜の風景…お城に…段々畑、あはっ♪ 可愛いお花も咲いているわ~♪ 水車小屋や森の中もあるわ、 うふっ♪野兎が跳ねてる~♪これは、煉瓦造りの町並み、こっちは夜景ね♪ 素敵~♪ お爺さん、とっても素敵!LUZIA人形劇、大賛成~♪あはっ♪楽しそう~♪」



LUZIAは頬をキュッと上げ、ニコニコしながら背景画を持ち、クルンクルンッと床の上で回った。



「ふぁっふぁっふぁっ!良かった、LUZIAさんに気に入って頂けて、私も嬉しいですよ、LUZIAさんには主演をお願いしますよ 、あぁ、素晴らしい… 思い描くだけでワクワクしますよ」



バタバタバタッ …



八重弁護士は慌てて、リビングに駆けて来た。



「おっ、おはよう御座います! ニッ、ニッ 、ニビル来ました? 」



八重弁護士は寝ぼけているのか、血相を変え淡雪とLUZIAに聞いた。



「ニビル… ?はて… 何ですか?それは…」



淡雪は考えながら、首を傾げた。



「第9惑星・planet X ・ニビル… どれも同じ惑星の事よ … レプティリアンが操る惑星よ… 弁護士さん、planet Xが地球に近付くだけで、太陽フレアのように、可笑しな電磁波が流れて… 人間達の躰や思考も影響を受けちゃって大変よ… 地球軸の反転、北極と南極の磁場が変わり… 地球に多大な影響を及ぼすわ … 終末の始まりよ… LUZIAは人形劇で主演女優を演じるのよ!planet Xになんて負けないわ!」


LUZIAの瞳はメラメラと燃え、髪も立ち上がり、ゆらゆらと揺れた。



淡雪も八重弁護士も、LUZIAの想いの強さに 、未々、地球は大丈夫だなとホッと胸を撫で下ろした。


8時を過ぎた頃、淡雪と八重弁護士、LUZIAと木箱にクッションを敷き子猫を乗せ、虹助の家へと八重弁護士の車に乗り向かった。



ピ~ンポ~ン



八重弁護士がチャイムを押すと…



バタバタバタバタバタッ



階段を駆け降りる足音が聴こえ



ガチャッ … ドアが開いた。



「おはようございます~ 」



チャイムの音で起きたらしい虹助が、モシ ャモシャ頭で玄関に立っていた。



「虹助君、早くから済みません…」


「いえ、俺こそ寝とってすんません…」



LUZIAは子猫の座る木箱を、両手で持ったまま…



タッタッタッタッタッタッ



階段を駆け上がり、階段の上から



「お店には後で行くわ!どうしても見たいTVがあるの~ごめんなさ~い♪」



リビングへ入って行ってしまった。



3人は顔を見合せ…



「LUZIAさんの見たいTV番組とは? 家はTVを置いてませんので… 申し訳ない事をしました …」



淡雪は俯いた



「いや~TV有る無いやなしに、ポストマン・パック歌いたいだけやないですか?」



虹助は応えた



「いえ、違うかも知れませんよ… 何の番組でしょう… ?」



八重弁護士が意味深な言い方をしたので、LUZIAがTVを見終わり次第店舗の飾り付けをしようと話し、虹助は淡雪を背負い階段を上がり、八重弁護士はドアの鍵を閉め淡雪の車椅子を持ち、リビングへ向かった。




LUZIAは、木箱の中から子猫をソファーの上に移し、TVのリモコンを押した。



チャ~チャララッチャッ~♪

チャ~チャララッチャッ~♪



あれは~何だ?変な頭?受話器っ!♪


あれは~ 黒い受話器~頭の~ロケットマ~ン~♪



チャ~チャラララッチャ~♪

チャ~チャラララッチャ~♪




~ ニビルマン VS 黒電話ロケットマン ~



「ハッハッハ!聞ケ地球人共ヨ!今迄ハ我々ノ仲間達ダケニ地球ヲ監視サセテイタガ… コレカラハッ!我々ガ~直接 …」



「待て-っ!ニビルマン事レプティリアンめっ!我々が地球人代表として、お前達と闘う!行け~グアムには飛ばすな~北海道にも落とすなよ~喰らえ~っ!弾道ミサイル~ジリリンベルだ~!」



発射まで …


5~4~3~2~1~


発射ーっ!



ジリリリリリリッ !ジリリリリッ!


ジリリリリリリッ! ジリリリリッ!



「ウワァ~何ダ~ コノ音ハ~目ニ来ル、目ニ来ル~グハァ~爬虫類ハ目ガ出テルンダ~ウワァ~~カチャッ … モシモシ?勝ッタ気ニナルナヨッ!地球人ノ家畜化ハコレカラダ~ウワァ~ハッハッハ!ウワァ~ハッハッ!」



黒電話ロケットマ~ンはジリリンベル攻撃で 、ニビルマン事レプティリアンをplanetXへ追い返す事に成功した!



凄いぞ!黒電話ロケットマ~ンッ!


頼む!此からも地球の平和を守ってくれっ!


黒電話ロケットマ~ンッ!




~ お・わ・り ~




チャ~チャララッチャッ~♪

チャ~チャララッチャッ~♪



あれは~何だ ?変な頭 ?受話器っ!♪


あれは~黒い~受話器~頭の~黒電話ロケ ットマ~ン~♪



チャチャララッチャッ~♪

チャチャララッチャッ~♪




各国首相に背を向けられ~♪


窮鼠猫カミ~悶える男~♪


誹謗中傷雨あられ、国連総会まるで無視♪


悪~魔のように~直ぐ~殺す~♪


今こそ~地球の為に~♪


何かやれ~♪



黒電話ロケットマ~ン~♪


黒電話ロケットマ~ン~♪



チ~ャチャララッチャッ~♪

チ~ャチャララッチャッ~♪



LUZIAはブチッとTVを消し …



「これ… 今日だけのアニメ…黒電話ロケットマ~ン… LUZIAどうしても見たくて…」



LUZIAはモジモジして俯き …



大人達は皆、 苦笑いを浮かべた …




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