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~ INDIGO ~   作者: MiYA
21/49

LUZIAの叫び …


LUZIAは虹助と子猫の寝顔を見つめながら 、心の中で …



虹助 …自分の意思がハッキリしていて、何故そうしなければならないのかが解らない事には従わない… それも、Indigoの特徴の一つ … けれど、よくAugustinの言葉を自分の意思で跳ね除けたわね … LUZIA…凄いと思ったわ … ありがとう虹助 …



Augustin …


地位と名声の為、悪魔に魂を捧げた男 …


高位と呼ばれるフリイメイソンの儀式に必ず呼ばれていたわ… 会員であり高位と呼ばれる迄になるには、非道・冷酷・を尽くした人間であ っても、儀式の途中で良心の呵責を感じる者がいるわ、生贄は段階を経て 、蛇や動物達から始まり、最後は人間の子供に変わるの… その中で良心の呵責に苦しむ会員も現れる、苦しんで当然よ… けれど 、フリイメイソン達にすると儀式を失敗に終わらせる一因になるの…

良心の呵責を感じた人間が体裁を守り、仮に子供を生贄に捧げられたとしても… その魂は邪神には届かず逃げ出せるのよ… Augustinは、その逃げ出した魂達を自分の作りあげた人形に閉じ込め … 邪神に捧げる魂を減らさない事を使命としていたの …


けれど、儀式の最中に …

LUZIAは地球の意志で、Augustinの人形の中に入ったの … 再現するなら …

邪神像の上から突如現れた発光体が、Augustinの人形を1体、空中に浮かばせ邪神像の顔の前まで空中を漂い運び、人形と発光体であるLUZIAの魂が一つに重なると 、邪神像の顔面をボガァ~ンと破壊し、ベロベロバーと空へ逃げ去っちゃったので、その日の儀式で捧げられた魂も、怯え震えていた生贄寸前の子供達も、一斉に逃げ出し儀式は中止 … LUZIAの魂がAugustinの人形に入った事でAugustinはフリイメイソン達から裏切り者と呼ばれ、表の世界での芸術家としての未来は絶たれ 、自殺した事になっているけれど … 真相は解らないわ… ただ… LUZIAはAugustinに恨まれていて… Augustinは地球の意志と知ってか知らずか、フリイメイソンからの指令なのか、それとも個人的な逆恨みからかも知れないけれど… LUZIAの邪魔をしてIndigo達の魂を消している者なのかも知れないの… だとしたら … 次は …


やっぱり … 虹助 …


こんな… 馬のように寝ている四十過ぎのイケテないオジサンだけど … それでもIndigoよ!いえ… 違うわ … だからこそIndigoなのよっ!Augustinなんかに負けないわ!


LUZIAの小さな躰に闘志がみなぎり、髪が勝手に立ち上がり、ゆらゆらと揺れ、胸の前で軽く手を握りグーを作った。



「あぁ … LUZIAさん… そのね… お(シト)やかに … お尻が割れます?否… お尻は割れていますね … あぁ、そう、傷口が開きますよ … それですよね、それ、ふぁっふぁっふぁっ 」



淡雪はLUZIAが虹助に、パンチを喰らわすのではないかと心配になり声を掛けたが、自分の言葉の間違いに恥ずかしくなり、赤面し大笑いして誤魔化していた。



「可笑しな… お爺さん… 大丈夫よ♪虹助を引っ掻く事はあっても… パンチはしないわ♪ キックしても、ツネったりしないから♪ふっふ~ん♪ 」



LUZIAさん …


貴女はもしや … 性悪ですか…?



淡雪はそう感じてしまったが、小さな女の子の悪戯な言葉なのだろうと思う事で、心を納得させた。


八重弁護士は、ご機嫌が治りつつあるLUZIAに、



「LUZIAさん… ご存知でしたら教えて頂きたいのですが …」



「えっ? いいけどぉ~ あまり難しい質問は嫌よ… 疲れるから♪」



可愛く応えた。



「はい、Indigo・crystal・rainbow・と呼ばれる純粋なる魂達が、既に地球に降りていると言う話しは、真実なのでしょうか?」



八重弁護士は真剣な顔をして、LUZIAに迫った。



「顔…近くない… ?ちょっと離れて… そうね、それくらい♪ じゃぁ、弁護士さんの質問に答えるわね♪ … 正解 … 真実ですっ♪地球がhelpと悲鳴を上げ、1960年代頃から地球に降りて来ているわ♪ Indigo・crystal・rainbow地球に降りた年代によって呼ばれ方が変わっているけれど、地球の悲鳴を聴き反応した純粋な魂達よ♪ あっ、お母ちゃんが泣いている!僕が!私が!行かなきゃって…」



八重弁護士は頷きながら、



「LUZIAさん、例えば… その純粋な魂を持つ人間を知ると言いますか、見分ける方法と言うようなものは、あるのでしょうか? 是非、教えて頂きたいのですが …」



八重弁護士は、怒られない程度の距離でLUZIAに聞いた。



「いいわ、特別に教えてあげるわ♪」



1) 1つの事に没頭すると、他の事が見えなくなってしまう。


2) 年齢以上に大人びている


3) 子供だからと見下すような大人には、説教をしてしまう


4) 必要な事にしか興味がない


5) 自分の意志がハッキリしている


7) 集団行動が苦手


8) 何故そうしなければならないのかが解らない事には従わない


9) 人の考えている事に過度に共感する


10) 原因不明で体調を崩しやすいが、知らない間に治っている


11) 他人の感情や肉体的な痛みなどを、まるで自分の感覚のように感じ取る


12) 常に自分は人とは違うと感じている



「こんな感じかしら~ ♪ あっ、けど … これは全て子供の頃の特徴よ♪ じゃぁ、こんどはLUZIAからの質問、Indigoの特徴を持つ子供達は、もう大人と呼ばれる年齢にな っているわ… どんな大人になっているでし ょうか?」



LUZIAは茶目っ気たっぷりで、八重弁護士と淡雪、2人の顔を見ながら質問をした。




「いや~難しいですが … これらの特徴を踏まえますと… 先ず、子供の頃に自閉症ではないかと疑われてしまうのではないかと… 今の世の中ですと、かなり生き辛いですよね … 優しさに付け込むような輩もいますし … あっ、そうですね!成長過程において一般社会に適応するようになり、普通といいますか、馴染むといいますか、そのように変わるのでは無いでしょうか? 」



八重弁護士はハツラツと応えた。



「ブッブブー! そうね … 完全な不正解では無いわ、事実、Indigoであっても自分が変なんだと考えてIndigoとしての能力を自ら潰して生きる人もいるから… 生活しなきゃいけないからでしょ? そんな社会にしちゃうから … だから、弁護士さんは△ね♪」



八重弁護士は△点に肩を落とし



「まだまだ、発想の転換がたりないようです… 私は … 」



八重弁護士は少し落ち込んでいた …



「はい!私は解りましたよ… えぇっと …Indigoさんの特徴から考えますとね… 是非 、皆さん芸術を目指すべきですよ、何かを表現するには最高の素質ですよ、1つの事に没頭すると他の事が見えなくなる、これですよ、この言葉です! 芸術はいくら盲目になっても構わないのですからね、あぁ 、何て素晴らしい事でしょうか… そうですか 、地球の叫びに応えた魂たちは、純粋で繊細 … 是非、是非、太郎先生ではありませんが、芸術を爆発させて頂きたいですよ!ふ ぁっふぁっふぁっ、素晴らしいっ!」



淡雪は歓喜し瞳を潤ませた…



「LUZIA的には、お爺さんに花丸をあげたいわ♪ Indigo達は、皆、既に大人になっているわ♪ 馴染めない、生き辛いなんて感じている人がいるなら、もしかしたら、その人はIndigoかも知れないわ♪ だから… 自ら命を落とすなんて事だけは、考え直して欲しいの … LUZIAは、そう願っているの … Indigoはね、自分がIndigoであると強く信じる、ちょっぴりはダメよ、自分を信じきる事から全てが始まるのよ 、だから、どうか… お願い… 全てのIndigo達に自分らしく生きて欲しい!LUZIAは何時も、そう願っています、例え、あなたに会えなくても … あはっ♪ 」



舞台女優顔負けのLUZIAの叫びに…


淡雪と八重弁護士は、惜しみ無い拍手を送った。




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