それぞれの場所へ
そして
全ての修復が終わったのは外がすっかり暗闇に包まれている時間になっていた。
「皆さん、ありがとうございます。それから、ご苦労様でした」
「いえ、私達にそんな言葉を頂くなんて勿体無い。私達はお嬢様の為なら何時でも出動出来る準備をしていますので何なりとお申し付け下さい」
神凪生徒会長の労いの言葉に黒服のリーダーらしき人物がそう答え恭しく頭を下げその場を去っていく。
「うーん、やっと終わったね」
両手を上に伸ばし大きく背伸びをしている茜に和哉が茶々を入れる。
「ガキんちょ、おまえ何もやってないだろうが?」
「ガキんちょ、言うなって言ってるだろ!」
「ガキんちょはガキんちょだよ!」
「何だって!」
さすがに神凪生徒会長も困惑した表情で二人を止めに入る。
「ほらほら、二人ともいい加減にしなさい」
まるで犬の喧嘩のように顔を突き合わせている二人の間に入り話を続ける。
「それで私と茜は本社の方に一度戻ります。皆さんはどうされますか?」
「私は妖魔界に戻って今回の件を調べてこようと思っている」
月白はそう答えると窓から外に出て宙を駆け出していった。
「わたしも精霊界に報告がありますので失礼致します。和哉さま、浅葱が居なくてお寂しいでしょうけどすぐに戻って参ります」
「わかった、わかった」
和哉が面倒くさそうに答える姿を見ながら浅葱はその場から消えていった。
「それで和哉はどうするの?」
「あぁ、俺か? 俺も本家の方に報告に行かなきゃいけないかな。なんせ、これを使っちまったからな」
両手にある金銀の双銃をそっと腰のホルダーにしまう。
「本家?」
不思議そうな顔をしている僕の首に腕を回し、和哉は僕を自分のところに引き寄せ小声で話す。
「今度、長い話になるかもしれないけどゆっくりと話してやるよ。御代志和哉の物語を」
「うん。わかった」
和哉が自ら自分の話をしてくれるというので、僕は嬉しくて満面の笑みを浮かべると和哉は逆に照れたようにそっぽを向いてしまった。




