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「神凪生徒会長と茜は?」

 僕の問いに和哉は少し困った顔をして答える。

「いるにはいるんだが……」

 そう言って教室の隅の方を指差す。そこには石化した神凪生徒会長と茜が微動だにせずに立っている。

「和哉! 妖魔を倒したら石化が解けるはずじゃないの?」

「ああ、俺もそう思っていたんだけどどうやらそう簡単にはいかないみたいだな」

 僕は脱力した身体にもう一度力を入れなおして立ち上がった。

「僕がやってみる」

「未來、大丈夫?」

 紅緋の心配そうな表情を僕の笑顔で打ち消す。

「やってやるさ! 僕の能力がみんなのためになるのなら!」

「うん」

 僕は右手を前に突き出し左手で右手首を持って支える。そしてさっきと同じように心で強く思う。


 石化を解いて元に戻す! 

 

 僕の右手の手のひらから淡く薄い青緑色の光が現れる。その光はゆっくりと神凪生徒会長と茜を包み込んでいった。


 ピキッ!


 石化している二人の身体に無数のヒビが入り始める。そのヒビはやがて全身に広がり二人の身体の外殻が剥がれるようにポロポロと床へ落下した。

 そして最後の一欠片が床に落ちた時に二人は目を醒ました。

「えっ、ここは……あ、あっ、そうか、私たちも石化されたのね」

 神凪生徒会長は状況を理解出来ない様子で独り言を呟いたが、すぐに慌てた様子で僕たちに聞いてきた。

「あの妖魔は!」

「僕たちが倒しました」

 僕がにっこりと微笑むと神凪生徒会長は僕と紅緋を見て驚いた顔した。

「新くんと……紅緋さん? どうしてここにいるの?」

「和哉から紅緋が生きているということを聞いて連れ戻しに行っていました」

「そうなの?」

 神凪生徒会長は和哉に尋ねる。

「まぁ、俺がとある人物から情報を貰っただけなんだけどな」

「すみません。生徒会長、僕がもっと早く能力を使いこなせるようになってたら生徒会長の石化も防げたかもしれないのに……」

「ううん。それよりも私は新くんと紅緋さんの元気な姿が見れて嬉しいわ」

「ありがとうございます」

 僕は自分のことよりも僕たちのことを心配してくれていた神凪生徒会長に心からの感謝を込めて頭を下げた。

「さてと、後は私の仕事ね」

 神凪生徒会長はそう言うとスマホを手にしてテキパキと指示を出している。

 程なくしてサングラスに黒服姿の特殊修復部隊の人達が来て破壊された箇所の修復を忙しそうにやっている。今回は特に大規模に破壊された為に作業自体が大変なんだそうだ。

 僕はその間に茜と一緒に石化された月白のところに行って石化を解いた。

 月白は僕に『すまない。少し油断してしまった』と苦笑いし、そんな月白の首に茜が飛びついて子供のようにえんえんと泣きじゃくった。

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