決戦.1
放課後 私立翡翠高等学園 二階教室
蛇の妖魔の少年が放つ紫色の光を僕はジョーカーから教わった青白い光で打ち消す。
『ジョーカーさん! 僕に何か妖と戦える方法を教えてください!』
『うーんと、そうだな、未來くんが以前私と戦った時に手から発現した光の事を覚えているかな?』
『はい』
『あの時、未來くんは何を思った?』
『紅緋を助けたい。ただそれだけを思ってました』
『その誰かを助けたいという思いが未來くんの心に反応して光を導き出す。そして、その思いが強ければ強い程より強力な武器となる』
僕はみんなを助けたい! 僕はみんなを助けたい! 僕はみんなを助けたい!
僕の気持ちに乗って放たれた青白い光は一層輝きを増して妖の少年の身体を捕らえる。その光の中で少年は思うように身動き取れずにもがき苦しんでいる。
「紅緋!」
「分かった!」
紅緋は手のひらに出した炎をどんどん大きくしていく。
『紅緋、君の武器は炎だ。その炎を全ての悪を断ち切れるように育て上げろ。そうすれば新しく成長した炎の武器を手に入れる事が出来るだろう』
やがて炎は刀身の長い剣へと姿を変える。
「未來! 準備はいいよ!」
「いけ〜っ! 紅緋!」
紅緋は僕の後方から跳び上がり妖魔の少年に向かって炎の剣を振り下ろす。
「ハァーーーーーーッ!」
炎の剣は少年の頭の上端部を捉える。
「ぐぁ〜〜〜〜〜〜」
少年は歪んだ顔をして苦しんでいたがその姿はやがて本来の蛇の姿に変化していく。その蛇を紅緋の炎の剣が頭から胴体を真っ二つに切り裂いていった。




