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ごめん
「和哉! まだだ!」
ゆっくりとスローモーションのように流れる自身の最後の時間に無理やり割って入る聞き覚えのある声がする。
「……未來!」
教室の何も無い空中に色々な文字が浮かんでは消えていく、その文字列の幅がどんどん広がり穴を開けて色とりどりの光を撒き散らす。
そしてその光の中から一際明るい青白い光が和哉たちに向かって伸びている紫色の光を飲み込み消滅させた。
光を放っている穴は徐々に小さくなっていき、穴の前に立っている二人の姿を見せてくれる。
「未來! 紅緋!」
「紅緋ちゃん!」
和哉と浅葱は驚きの声を上げる。
「ごめん。和哉、また迷惑かけた……」
「ごめんなさい。あたしも迷惑かけた」
光の中から出て来た未來と紅緋は揃って和哉に謝った。
「謝ることなんてねぇ。久しぶりに二人揃ってる明るい顔を見れて嬉しいよ。っと、話したいことは沢山あるんだが、まずはあれをなんとかしないとな……」
和哉は教壇の上に立っている少年を指す。
「大丈夫だよ! 僕たちに任せて!」




