決着?
和哉たちと神凪生徒会長たちは三階から二階へと向かう階段を降りきり、階段のある場所から少し離れた所で体制を整えた。
「人数が増えたみたいだけど、それで僕に勝てるとでも思っているのかい?」
少年は自分の足元の床を蛇弾で破壊し始める。床は次々と蛇弾によって穴を開けられていき床の破片ごと二階へと落下していった。
床の破片と一緒に落ちてきた少年はもうもうと崩れた粉塵が視界を遮る中ゆっくりと和哉たちの前に歩いてくる。
「私が行く」
月白は徐々に視界に映りつつある少年の姿に向かって走り出した。少年は薄笑いを浮かべ走ってくる月白に向けて蛇弾を放つ。
月白はその弾を左に体をずらして避ける。その避けた先に次の弾が撃ち込まれる。それを再び体を左にずらして避ける。
そうやって月白は床から左の壁へ天井へ、そして右の壁から床へと螺旋状に走りながらその先端に位置する少年に向かっていく。
「くっ!」
少年の放つ蛇弾はあと少しのところで月白に当たらず悔しげな声を漏らす。
月白は少年の目前にまで近づきそのまま床を蹴り上方へ跳び上がる。少年が見上げる姿を確認しつつ少年を飛び越え体をねじり半回転して少年の背後に廻る。
「ここまでです! 蛇の妖魔!」
月白は前脚で背後から少年を押し倒し背中に脚を乗せ組み敷いた。
「うぅっ! は、放せ……」
月白の前脚の下で少年は暴れてみるものの少年の三倍以上もある月白に組み敷かれてはそう簡単には抜け出せそうに無い。
「やったね! 月白!」
月白が少年を組み敷いているところに茜と神凪生徒会長、和哉、浅葱が駆け寄る。




