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ジョーカー

「誰だ!」


 茜がすぐに臨戦態勢に入る。


 何も無い筈の天井に徐々に形らしきものが浮かび始める。赤、青、黄、緑、紫、カラフルな色が現れ、それが人型を形成していく。黄色の髪の毛に赤色の帽子、真っ白の顔に赤色の丸い鼻と口、右目の周りに赤色の鳥の羽の模様と目の下に赤色の涙、左目の周りに青色の剣と目の横に青色の小さなハート、黄色をベースにしたドット柄の上着、黄色をベースにしたストライプ柄のズボン、赤色の靴と白い手袋。


 まるでピエロだ。


「皆さん、お揃いですね。どうもお初にお目にかかります。妖魔界序列十三位ジョーカーと申します」

 ジョーカーは左手を後ろに回し恭しく右手を前に回して腰から前屈みになりお辞儀をする。


「で、妖魔が何の用だ!」

 和哉がジョーカーに声を飛ばす。


「ほお〜っ、これはまた、無作法な言い回しで……」

「うるせえ! さっさと言いやがれ!」

「それでは…………と…………宜しければ、そちらの新様を頂きたいと思いまして」


 ジョーカーの真っ赤な口がニヤリと笑う。そんなジョーカーに苛立ちを隠せない和哉はカッターシャツからネックレスを引き出し浅葱を呼び出す。


「やれるかよ! 浅葱! 出番だ!」


「月白!」


 茜も続いて腕輪を前に突き出し月白を呼び出す。そして二人と浅葱と月白は前に出て未來を守るように位置取った。


「やはり、そうきましたか」

 ジョーカーは慌てる様子も無く笑っている。そして僕の方を見て言った。

「二対一ですか……ハンデが足りないですね。新君、貴方の精霊も呼び出して下さい」

 人を見下したような言葉に和哉が怒った。


「浅葱! 殺れ!」

「わかりました! 和哉さま!」


「エナジーソーサー!」


 浅葱は青緑色の透明な円盤状のものを作り出し、それを次々とジョーカーに向かって投げ放つ。

 ジョーカーは何処から出したのか黄色と緑色のジャグリングクラブを手にして浅葱が放つエナジーソーサーを軽々と受け流す。


「チッ!」

 和哉はジョーカーの余裕の姿を見て舌打ちをする。


「月白! 行け!」


 浅葱の攻撃がかわされたのを確認して茜は月白に攻撃を命じた。

 月白はジョーカーに向かって真っ直ぐに駆け出す。ジョーカーはそんな月白にのんびりと話し掛けた。


「月白さん、貴方は妖魔ですよね。何でそちら側にいて同じ妖魔である私と戦おうとするのですか?」

「妖魔とはいえ、私には私なりの思いがあり、そう簡単には譲れないものがあるのです」

「そうですか、ならば、私も貴方を排除するしか無いようですね」


 そう言うとジョーカーはジャグリングクラブを消しジャグリングボールを手に出現させる。そしてそのボールを向かってくる月白に飛ばす。

 月白は飛ばされたボールを警戒して走りを止める。次の瞬間、そのボールは炸裂して爆風で月白を押し戻した。


「月白!」


 茜は月白を心配して声を上げた。

「大丈夫だ」

 月白は爆風で意識がはっきりしないのか頭を振りながら茜を見る。


「しかし、あのボールは厄介だ。これでは近づけない」

 月白とジョーカーの間の空間に無数のボールがばら撒かれていた。

「さて、これであとは貴方の精霊のみとなりましたが?」

 ジョーカーは僕の方を挑発するように見ている。

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