ユミルへの移住生活―11 そのころのリーフィア。
久しぶりにストーリーを進めます。
短いですがだいぶ重要なお話となっています。
もしかしたらですが過去話編を進めるかもしれません。
その時は割り込み掲載となりますのでご了承ください。
ミルシェアのおでこにタオルをのせたリーフィアは誰とでもなく溜息をついた。
こんな症状みたことがないなんていう事ではない。
むしろその逆だ。
「ごめんなさいね、私の我儘に付き合ってもらって」
「いえ、患者さんであることには変わりないので...」
だが、そうはいっても悩ましいことには変わりなかった。
なにしろ患者の家族をだますといううのは医者の卵としては良心の呵責が大きい。
そしてなにより、だましている相手はこのユミルを救い、自分たちに光をともした将なのだ。
リーフィアはミルシェアの前の椅子に腰をかける。
「どうして、こんなことを?」
「そうね…あなたになら話してもいいからしら」
そうミルシェアは起き上がった。
「ちょっと!?困ります!痛みはまだひいていないのでしょう!?」
「大丈夫よ…少しぐらい」
リーフィアの制しを無視してミルシェアはリーフィアに近づく。
ミルシェアの幼くも綺麗な顔立ちが眼前に迫る。ミルシェアの吐息が感じられるほど近い。
自分でも顔が紅潮しているのがわかる。相手が女子でも恥ずかしさと妙なドキドキ感は変わらない。――ただ、相手が男子でこんな経験は自分にはないが――相手もそう思っているのか、ミルシェアの頬もほんのりとだが、赤く色づいていた。
「言葉では伝えきれないから」
「え――」
その言葉の意味が分からず聞き返そうとしたリーフィアだったが、ミルシェアの口づけにより口を開くことは出来なかった。
あの、わかっているとおもいますが…
ミルシェアは百合属性持ってるとか、そんなんじゃないですよ!
まあ、いろいろあるわけです。




