ユミルへの移住生活ー9 王殿での報告と伝令
こんにちは。終焉の焔です。
遅くなってすいません。
その上に今回文字数少ないです。
いろいろすいません。
魔王城王殿。
永遠に続くとも錯覚するほど広い王殿の中央でユミル攻略より帰還していた第一師団の副長ミノタウルスそのは巨大な図体で跪き、玉座に可愛らしくも堂々と腰掛けていた少女に報告していた。
「勇者の登場で我ら第一師団は半数を失いました。そして師団長までも……」
ミノタウルスはそこで言葉を濁す。
先の戦闘で頼れる団長であり戦友であったガルグイユが謎の敵の砲撃に倒れたのだ。
そしてミノタウルスも額に大きな傷が付けられている。
「もう良い、ミノタウルス。そなたが生きていただけでもよい」
「ありがたきお言葉。ですが我が王よ。この傷はガルグイユを殺した奴が付けた傷です」
そういい、ミノタウルスは額の傷を手で示す。
「武士が傷を残す理由、分かりますでしょう」
「ああ、そなたを第一師団師団長とし第一師団にはその者の討伐命令を出そう」
「ありがたき幸せでございます」
その時、王殿の重い扉がその見た目と同様に重々しい音と共に開くとそれと共に一人のサイクロプスタイプの伝令兵が飛び込んできた。そして息も整えずに玉座の前で平伏する。玉座に一人鎮座していた少女は目の前で恭しくした兵士の報告を受けるとやれやれと言うようにため息を吐いた。
「我にその様な事を申したところでどうしろとお前は言うのだ?」
そう頬杖をつきながら半ば呆れ気味に一つ目に言い放った。
「ですがーー」
一つ目はそこまで言うと口を噤んだ。ーーいや噤ませられたと言った方が正しいか。
王殿に居るものーーその威を発しているものを除けばーー全員が指一つ動かせない。気を抜けば心臓さえもその儚い拍動を刻む事が出来ない程の強大かつ単純な鬼気の威。どれくらいの時間が過ぎたかそれとも一瞬だったか体内時計が完璧に狂った時、少女が口を開いた。
「私に異論するというのか?だが、心意気は気に入った。私が行こうではないか」
少女のその言葉に一つ目は驚きで顔を上げると再び恭しく平伏した。
「ただ今、侵入者は南部の宝玉庫に」
「そうか…こちらの部隊の被害は?」
「南部守備隊が壊滅。恐らくかなりの手練の奴らの様です」
その言葉にミノタウルスが驚きを隠せずにいると少女は笑顔を浮かべる。
「ほう、その方が我を愉しませてくれるというもの。ミノタウルス、我に付き添え」
「は!」
少女は玉座から立ち上がるとミノタウルスを引き連れ扉へ向けて歩きだした。




