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第66次インスレイター防衛戦と将の日常ー3 烈風先導の敗北と勇者登場。

ちょっと短めです。

将が到着する1時間前。


最終防衛ラインにて。


「おい!ここを突破される訳にはいかない。死んでも守り抜くぞ!」


そう叫んだのは先程までの悠々とした態度とは真逆のシュトロームだった。

その奮闘する姿には疲れを感じさせない。

やはり勇者の末裔というアドバンテージは大きいようだ。


「そんなの…わかってます…よ」


多数のアンデットを相手しながらフィーメが返答した。


そう、ここを突破されれば後がない。

背後にはユミルの街が控えている。

そしてそこにはたった一人の妹がいるのだ。


「負けてられるか‼︎」


そうフィーメはスケルトンの一体に剣を突き刺した。


先刻、第一防衛ラインにおける戦闘では敵総大将による超長距離の支援攻撃にアンデットの猛攻が加わり、強者の集いし『烈風先導』でさえものの僅かで壊滅、最終防衛ラインまでの撤退を余儀なくされたのだ。


全線に出撃し生き残ったのはフィーメとシュトローム、ただその二人だけだ。

その一握りの(つわもの)も今こうして劣勢に立っている。


フィーメは剣を抜くとそのまま右側へと横一文字に薙いだ。


ーが。


一体のスケルトンがそれを鎧で防ぐとフィーメの腹に文字通りの拳骨を叩き込んだ。

鈍い音が響き、フィーメの口からは赤い鮮血が吐き出される。


「ごめんな…リーフィア。最後まで一緒にいてあげられなくて…」


そうフィーメは死を覚悟した。


その時だー


「人も魔族も聞きたまえ!」


そう戦場に一人の男の声が駆け巡った。

フィーメは何事かと競り合いを続けながら声が発せられた城壁の上を見る。


そこには一人の少年と二人の少女が佇んでいた。

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