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第66次インスレイター防衛戦と将の日常ー2 村での生活と緊急出撃要請

将はゆっくりさしとくつもりだったのに…

まあ、一話ぐらいでさっくり帰ってきてくれるとおもいます。

将が帰ってくるまでミルシェアを起こさないであげてください。

一方その頃の将。


長閑な村の木陰で長閑な生活を堪能していた将はぐっと身体を伸ばすとその流れで起き上がった。

そしてその傍で安らかな寝息を立てて眠っているミルシェアの頭をそっと撫でた。


「勇者様!お客様です」


突然、村人の声がかかり、将は顔を上げた。


そこには村人の隣でおっとりとした美しさを持った犬タイプの亜人の少女が笑顔で佇んでいた。

そして将がその少女を見るなりその少女はさっと深々と礼をする。


「貴方が噂の勇者様ですか?」

「ああ」


そう戸惑いながらも将は答えるとその少女は可愛らしい耳をピンっと立てた。


「私は都市ユミルのハンターギルド、『ボルソルン』のギルド長兼、受付嬢をしておりますリーフィア・パルスと申します。今日は勇者様に大切なお話があり伺った所存で御座います」

「そう、ここじゃなんだからうちに来ない?」


そう何気なく誘った将だったが初めて会った女性をいきなり自宅に誘うのはモラルがなさすぎる。

リーフィアはそんな事は気にせずに先を進めた。


「いえ、急いでいるので。現在、魔王軍によって私達の拠点であるユミルが攻撃を受けているのですが、その戦闘の途中、敵、総大将の攻撃により城壁が破られ、そこから魔物が入ってきて街が混乱に陥っているのです…ユミルは解放されたばかりで防衛隊もハンターの数も少なく魔物を制圧できていないのが現状です…お金なら幾らでも支給します。だから!お願いします!」


そうリーフィアは涙目になりながら頭を下げる。

将は彼女につかつかと近付くとそのふわふわな耳を撫でた。


「あんまし、分かんないけど…いいよ。困ってる時はお互い様だろ」

「ありがとうございます!ではここで待っておりますので準備をお早く」

「準備ないからいいよ」


そう何ともなく言ってみせる将にリーフィアは目が点である。


「武器とかアイテムとかそういうのは?」

「大丈夫、大丈夫。魔法でどうにでもなるから」

「そうですか」


リーフィアはいまいち腑に落ちないようで訝しげに将を見つめている。

しかし時間がないことを思い出したのか早口で言う。


「では転移魔法を発動しますので」

「ああ」


そう将が頷くとリーフィアの足元を起点に蒼白い魔法陣が展開される。

そして将たちはそこからの光に包まれた。



光が晴れると目に映るは先程迄とは別の街だった。


「ここがユミルか…」


転送された丘の上から見える光景は戦況を将に一目で伝えた。

魔物から逃げ惑う人々が渦を成し、その手前では魔物達が荒れ狂う中を幾らかの狩人が駆けているが明らかに数が違いすぎる。明らかに人類が劣勢だ。


そしてその光景を一瞥すると将はふぅーと息を吐いた。


「まだ、ゆっくりしとく予定だったけどこれも人類の英雄になる為だ。ミルシェアが起きる前にかたずけるか」


そう街へと駆け出したー


が、転んだ。

そして一気に街まで転げ落ちた。


運動音痴LEVEL99は決めるところも決められない。


将は頭を掻き毟りながら起き上がろうと顔を上げると目の前には二匹の魔物が迫っていた。


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