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0.プロローグ
高校2年の春、俺は初めて女友達が出来た。
女、と言っても何ていうか、性別を超越した性格の奴で、女の子って感じじゃ無いんだけど。
「おい山根、テストの範囲教えてって…なんか今失礼な事考えてなかった?」
「いいえ全然。」
今声かけて来たのがその女友達、鈴木だ。
おいって普通そんな声かけあるのだろうか、なんかこう、もうちょっとあるんじゃないのか。
「ねぇ山根君☆」みたいなさぁ…と思っていたら、鈴木が不憫と言わんばかりの視線を寄越してきた。
「山根よ、お前女見る目ないと思うよ。」
「思考を読まないで頂けます!?」
これは達観系女子「鈴木」と、一般男子高生な俺「山根」のお話。