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【勇気】社長と使えない部下

作者:
掲載日:2026/01/25

天国か地獄かわからない階段を登る。雲を登る

あの日の空は曇りであった


社長室に呼ばれた。 社長に言われた

どっかいけ、お前の生き方なんか知らない

頑張って生きればいい どっか行ってくれ

ばいばい

びっしりにかかれた紙を片手にそう言った

俺はもう疲れた

だめだとわかってたが努力し続けた

どうやら意味はなかった

社長は俺にこういった

遠く離れたとこへ出張するか、やめるか 

どうしたいと

俺には妻がいた 子供も生まれそうだ

家も買った 家具はもうすぐ届く

そこで社長から言われたんだ

金と人徳を捨てるか 金と人徳を捨てるか

社長には全部言ってたからきっと知っていた

知らんがいじめや嫌がらせのたぐいか

そんなことを考えて20秒 沈黙

社長は僕に急かした 早く早く やめろ

ぼーっとしてたが時間は進んでいる

じゃあ、僕の人生の行く先を見てもらおう

下を向いて手を握って濡れた目をちょっと乾かした

そしておもむろにゆっくりと出口へ向かって行く

すーっと横に開いて先を見る

悲しくもなってくる

窓の縁に座って社長に言った

あなたは私をここから突き落とす勇気があるか

それとも私を引き止めるか、引き止めたとこで地獄へ落とす勇気はあるのか 

軽々しく視えてしかなかった事実を見えてしまってはどうか

そう言って私は20秒の沈黙を黙った

私は社長に急かした 時間の無駄だと

社長はちょっと喋った 君はその窓へ向かった勇気を持っていた 僕にはない

社長は熱々のコーヒーを一気に飲み始めた

ゲホゲホと咳を吐いて一つ呟いた

僕は火傷をしたよ 怪我することをわかって勇気を持ってコーヒーを飲んださ

君は地獄に向かう勇気はないのかな と

俺はひとこと言って落ちた

地獄に向かうほどの勇気もやる気もない

ただ全てを終わらせる勇気はもうある

そう言って 落っこちた

もしかしたら会社は俺のせいで潰れたかもしれない

俺のせいで妻が地獄に行ったかもしれない

たまたま下にいた人に地獄を見せたかもしれない


そんな曖昧な階段を今登っていく

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