フェスティバル会場
《登場人物紹介》
【楓】
10代の天才 くのいち天女 香徠忍者
普段は強気だが、いざ恋愛となると、『超うぶ』 に変貌してしまう。
幼なじみの秀を追って、偶然天女になった。
夢獣は、マンチカンの『きなこ』
【もねか】
大きな垂れ耳がチャームポイントの雪うさぎの獣天女
いつも大好きな人参をくわえている
なまった方言で話す癒し系
かなり、おっとりとした性格
今を全力で生きる現在進行形少女
「ふぅ~ 危なかったよ~もう~ 落ちるかと思ったわよー」
と、あたしが額の冷や汗を右手でふき払ったのを見て、駆けつけて来てくれたもねかは、遠くを指さした。
「ねぇねぇ~♪ かえちゃん♪かえちゃん♪ あれ見てみんよ~」
うっ、流石は、もねか!
あたしの事、心配して駆けつけてくれたのかと思ったけど、もう次の会話に流されてしまったわ·····。
相変わらずの! その切り替えの早さだわ·····
この『もねか』と言う天女!
元は、野生の雪うさぎのせいか? あまり過ぎ去った事は気にしない、今、現在が全ての全力少女だったのだ。
まっ そうじゃなきゃ!厳しい野生を生きていけないものね。
と、感心していた時、 もねかが指さしたその先には、壮大な雲海の広場が広がり、その中央には、ライブ会場みたいなステージが、設置されていた。
そして、そのライブ会場に、すごい数の人々が列を成し並んでいたの。
「えぇー?フェスティバル会場って·····雲の上なの? あたしてっきり、ドームか宮殿の中だと思ってたよぉー 天空に住んでいるのは伊達じゃないよね!それにしてもすごい人だよねぇーもねか~」
あたしは、遥かに想像を超えてきた、その熱気の盛り上がりに、心がドキドキした♪
「それにしても、天上界にこれ程の人達がいたとはね·····知らなかった」
と、感心していると、
「んだ、んだー、あんれは~ 才子、才女だべさぁ♪ フェスティバル見たさにいっぺぇ~ 集まって来たさ!」
あたしは、もねかがあっさりと発した言葉に反応したわ!
「ん? 才子、才女って何んなの?」
すると、もねかはそのアメジストの様な紫色の瞳を閉じて語り出す。
「ほよ~♪ 才子、才女ってのはさぁー 天人、天女にまだ、なっていない修行中の人達だべさ♪彼らは厳しぃ修行っをたえて耐えて、立派な天人、天女になっていくべさ!頑張るべぇ~ みんなぁぁ」
えっえっ! ちょっと待って!
あたし·····天女って、天上界に来たら、すぐに成れるものだと思ってた··········そんな厳しい修行に耐えなきゃ成れないなんて!し、知らなかったわ·····。
「どくに苦労もせずに、天女になっちゃって·····すみません」
あたしは秀を追って、ここに来て、それですぐに~ 天女になっちゃったものだから、なんだかみんなに申し訳ない引け目を感じながら、会場の列へと並んだのだった。
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