町中が【魔がさした】都 「平華絢爛京」
【現在のステータス】
☆.*゜•*¨*•.¸♡o。+ ☆.*゜•*¨*•.¸♡o
【楓】ランク 『version2』 天女
《俊敏性》 A 《智慧ちえ》 D
《破壊力》 D 《精神力》 D
《神通力》 C 《愛情》 S
《夢獣》 マンチカン (メス)『きなこ』
《想い出日記》 Lv2
《天舞の羽衣》 愛凰なる明星
《技》 『火炎の術』『氷河の術』『水波の術』
『岩石の術』『操り人形の術』『槍雨の術』
『破裂まんじゅうの術』『渦潮の術』『竜巻の術』
『五色手裏剣』『烈風豪炎』
*忍術は一流。 神通力と忍術を組み合わせて戦う。 実はかなりのウブ娘。香徠忍者首領の一人娘。 忍術の同時発動が出来る
【秀】ランク 『version1+』 忍者天人
《俊敏性》 C 《智慧》 D
《破壊力》 C 《精神力》 D
《神通力》 E 《愛情》 A
《夢獣》 パピヨン (オス)『アゲハ』
《想い出日記》 Lv2
《天舞の羽衣》夜空に舞う蝶
《技》『トライアングルパピヨン』『鯉の滝登りの術』
*落ちこぼれ忍者だが、アゲハの事が大好きな少
年
【登場キャラ】
《天上界》
『楓』 くのいち天女 主人公
『秀』 楓の幼なじみ 忍者天人
『小太郎師匠』 楓と秀の師匠ねずみ天人
『梅虎天』 最強クラスの虎天人
『ねね』 梅虎天の妻 ミアキス天女
『ポチ』長男犬 ゴールデンリトリバー
『クロミィー』長女猫 黒猫
『ころね』次女犬 チワワ
『ぴー夏』三女猫 アメリカンショートヘア
『ぽん』 末っ子犬 柴犬
『鶴姫天』天上界の天主 鶴天女
『ルドとゴー』 鶴姫天の補佐 金の鶴
《欲界》
『天使魔』欲界の神
『色魔』性欲に付け入る魔
『支配魔』支配欲、出世欲に付け入る魔
『邪魔』ガーリックベアー 梅虎天のライバル
《人間》
『天王』 人間界「クレーシャ」の王
『中条 康長』欲望の塊の「平華貴族」
『中条 薔薇』康長の娘 「色魔」に乗っ
取られている
『おかよ』農村の娘? 楓のライバル
《地名》
『平華絢爛京』この国の都 天王や貴族がいる
『香徠の国』楓や秀の故郷 都の西
みるみる内に、町中の人々が【小魔】と言う人々の心の隙を狙ってくる悪魔に刺されていく。
俗にこの事を【魔がさした】と言うが⋯⋯
そんなレベルの話では無かったのだ!
「金、かね、カネーーーー!もっと、もっと金が欲しいー!」
「男!おとこ~♩ いい男が欲しいーーー♡♡」
「俺様が偉い!誰よりも優秀で! 俺様の言うことを聞きやがれー」
「ドドドドドド!あいつが憎い!殺してやる」
町中の至る所から【煩悩の叫び】が聞こえて来た。
ある者は、窃盗を犯し!
またある者は、喧嘩を始めだし⋯⋯⋯!
またまたある者達は、性欲に溺れて乱れていった。
「なんなの!このやりたい放題の地獄絵図みたいな光景は!」
あたしは、自分の目を疑ったの!
小魔に刺された町人達は、次々と理性を失っていき、まるで獣の様に欲望のままに行動しだし、まさに無法地帯へと化した!
「さすがにこの数の小魔は、捌ききれない!一旦、引こう!楓」
「うっ うん!」
そうしてあたし達は、この場を離脱する事にしたのだった。
(こっ これが平華絢爛京の裏の姿·········)
人影が無い所まで逃げたあたし達は、夜が明ける迄、息を潜め様子を見る事にしたの。
「秀!」
「ああ、なんて言う状況だ! 俺達が都の潜入調査を命令された理由がわかったぜ!くっ」
すると!
パキッガサガサ !!!
「何か来るぞ!楓」
「⋯⋯⋯ゴックン」
何者かがあたし達に近付いて来ている!
ガサガサパキパキ!
ドキドキ!ドキドキ! 緊張感が増した。
その時!
「あっ 秀様」と聞き覚えのある女性の声がしたの!
???
「おかよさんかい?」
「はい、そうです。おかよです」
(なんで、この女がここにいるのよ? 宿からはかなり遠いはずだけど!どうやってここまで·········)
「おかよさん、無事で良かった」
(あちゃー、秀は、何も警戒していないし⋯)
あたしがそんな事を思っていた隙に、
「秀様~♩怖かった⋯⋯⋯」
と言いながら、おかよさんは、いきなり、秀に抱きついたのだ。
(なにっ!またか、この女ーーー!あたしの彼氏に何すんのよ!!!)
あたしは咄嗟に秀とおかよさんを離そうとした瞬間!
「ニヤリ!」 おかよさんがあたしを見て、不敵な笑みをこぼしたの!
一瞬にしてあたしの背筋は凍りついたのだった。(うっ 動けない⋯⋯⋯金縛り!!!)
「ウフフフ、楓様。よく見ておくんだよ!」
と言い放ち、秀の首筋にキスをした!!!
「あっあぁぁぁー!やめてーーー!」
あたしの叫び声は、無情にも響いた。
すると、秀の首筋に付いたおかよさんの紫のキスマークが次第に身体中へと広がっていった!
「ぎゃあああーーー」
秀が突然、苦しみだしたの!
「秀ぅーーーー!!? おかよ!一体、秀に何をしたの?!!」
あたしは、怒涛の如く叫んだ!
「ウフフフ、秀には私の【毒の接吻】をしてあげたのさ!」
「なんですってぇぇー、毒!!!」
秀の身体がみるみる肌色から紫色へと変化していく。
そして、秀は、遂にその場に倒れたのだった。
「秀ぅーーーーーーー!」
あたしは、狼狽えながら忍者刀でおかよを振り払い、秀を抱き抱えた。
(すごい、高熱! このままじゃ秀が危ない⋯)
「はぁはぁはぁはぁ」
いけない! 秀の息遣いが荒くなってきた。
「ウフフフ、早くしないと愛しの秀が毒で死んでしまうわよ。楓!」
「なんだとぅ! おかよ! あんたは、一体! 何者よ!!! なぜこんな事をするのだぁー?」
「ウフフフ、アハハハ。おかよの姿は、貴方たちを欺く為の仮の姿! 本当の私の正体は、【欲界】からの使者!【色魔】」
「まっ魔ですって!!!」
あたしは、初めての【魔】との遭遇への恐怖とおかよへの今までの怒りに、
うぐぐぐっっっ········· プルプル
ギィシギィシーーー
と、歯を食いしばった。
「許せない···! 絶対にあんただけは·········絶対に許せない!!! 前から気に食わないのよーーーあんたはーーー!」
(しかし、今は怒りで戦うより、秀を早くお医者様の所に連れて行くのが先!!!)
そしてあたしは、怒りながらも冷静に判断し、色魔の隙を見てこの場からの離脱を試みたが、しかし!
「楓! 逃がしはしないよ!」
と、色魔が何かを唱え始めた!
【妖魔術】!!!
魔空間【テンプティション】展開!!!
「なんなのぉーーー!??」
【さあ~ 次の忍術が始まるよ! ニンニン♩】
最後まで読んでいただきましてありがとうございます(☆>ω<)
o,+:。☆.*・+。o,+:。☆.*・+。o,+:。☆.*・+。o,+
【ページの一番下】に、【いいね✨】 【ご感想✨】【ブックマーク✨】などなどあります。頂けたら嬉しいです。楓ちゃんも喜びます(*ˊ˘ˋ*)。♪:*°
o,+:。☆.*・+。o,+:。☆.*・+。o,+:。☆.*・+。o,+:。☆.*・




