第29回
この物語は、フィクションです。登場する団体や個人は、実在しません。
また、登場する団体や個人は、実在の物と関係ありません。
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闇探偵 西園寺 美園(29) 相良 凌
2 美園 初の闇探偵業(28)
「一点につき10万円です」
西園寺が応じた。
紗些平と名乗る女性は、西園寺の耳許で、自身の手を自身の口許に添え、小声で、
「分け前は、あるんでしょうね?」
と、ドスを、利かせた声で、要求した。
西園寺は、その要求に、
「もちろんです。それぞれ、山分けってことで・・・」
これまた、西園寺が、紗些平と名乗る女性の耳元で、自身の手を自身の口許に添え、小声で言った。
そんな事をしている間に、迷っていた、三田沢が、返答を決めた。
正面を向いた西園寺に、三田沢が言う。
「高いから、やめておきます・・・・」
「分かりました・・・」
その後、西園寺と孝道は、事の経緯を三田沢に話した。
☆
西園寺、紗些平と名乗る女性、孝道、三田沢の四人は、ジャズ喫茶〔マイルストーン〕を辞去して、紗些平と名乗る女性の車に乗り込むと、孝道の自宅へ向かった。
孝道の自宅へ付くと、紗些平と名乗る女性の車を降りた、西園寺が、孝道と共に、小さな門扉の前に立った。
その脇にあるインターホンを押す西園寺。
インターホンから、
「どちらさまですか?」
との、女性の声が聞こえた。西園寺は即座に応じる。
「西園寺です! 孝道正賢さんを連れてきました!」
「はい! ちょっとお待ち下さい! すぐに出ます!」
と、跳ねたような、女性の声がインターホンから聞こえた。
すぐに孝道邸のドアが開き、
「よかった!」
と、歓喜の声を上げた、ドアから出てきた女性は、孝道の妻である。
孝道正賢は、西園寺を手で指し、
「この若い娘さんに助けてもらったんだ・・・」
と、自分の妻に言うのへ、孝道の妻が、西園寺に、
「ありがとう御座います!」
と、言って、深々と頭を下げた。
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探偵の助手時代の西園寺美園も登場する、より、スケールの大きい、相良 凌 作品 特命探偵シリーズをよろしくお願いします。(下の〔【VictoryProjectWin☆特命探偵シリーズ☆】〕のリンクからアクセス出来ます)