第28回
この物語は、フィクションです。登場する団体や個人は、実在しません。
また、登場する団体や個人は、実在の物と関係ありません。
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闇探偵 西園寺 美園(28) 相良 凌
2 美園 初の闇探偵業(27)
彼は、
「失礼します」
と、言って、孝道の隣に座った。
三田沢は、西園寺とテーブルを挟んで正対する位置に座っている。
「孝道無事だったか?」
と、孝道に訊いた、三田沢。
孝道は、西園寺を手で指し、
「この若い子に助けてもらった!」
と、顔に疲労の色を浮かべながら言った。
「西園寺さん。成功報酬です、お確かめの上、お納め下さい・・・」
と、言いながら、三田沢は、西園寺に封筒を渡した。
紗些平と名乗る女性は、やや、眉をひそめた。
西園寺は、現金100万円の入った封筒を受け取ると、封筒の中を覗き込み、確認する。
「確かに約束どおり、頂きました。これは、領収書です・・・」
と、言って、西園寺は、三田沢に領収書を手渡した。
「俺を助ける為に自腹か?」
と、孝道が三田沢を見ながら訊いた。三田沢が応じる。
「すでに、手を打っておいた。西園寺さんには、報道の用に供する為の調査という事で依頼してる。で、編集部には、締め切りギリギリまで粘ってもらう事になった。もう原稿かなり出来ているんだろ?」
「完成間近で、暗号化してある」
「無事入稿できれば、その週刊誌が、8万部以上売れると、1冊に付き、我々が50円ずつ受け取る、特別契約にしてもらった! 他にスクープも無いし、売り上げの成否は、我々の記事に、かかっているという事になったので、それが出来た!」
「本当か? それが、お前の狙いだったのか?」
「よかった! 他にスクープ記事が無くて! 元が取れて、利益も出る!」
西園寺が、提案する。
「オプションの報道のための資料提供ですが、これは、別料金です。孝道さんを連れてる、ヤクザの映像など御座いますが・・・いかがなさいますか?」
「いくらですか?」
三田沢が訊いた。
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探偵の助手時代の西園寺美園も登場する、より、スケールの大きい、相良 凌 作品 特命探偵シリーズをよろしくお願いします。(下の〔【VictoryProjectWin☆特命探偵シリーズ☆】〕のリンクからアクセス出来ます)