第27回
この物語は、フィクションです。登場する団体や個人は、実在しません。
また、登場する団体や個人は、実在の物と関係ありません。
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闇探偵 西園寺 美園(27) 相良 凌
2 美園 初の闇探偵業(26)
西園寺と、紗些平と名乗る女性は、孝道を連れ、ジャズ喫茶〔マイルストーン〕の店内に入る。
西園寺が店内に入ると、彼女は、孝道の方を見ながら、開口一番、
「どうぞ、紗些平さんと、先に座っててください」
と、言うと孝道が、
「はい、分かりました」
と、応じた。紗些平と名乗る女性も応じる。
「分かったわ! こっちよ、孝道さん!」
と、言って、紗些平と名乗る女性は、お気に入りの、窓沿いにある奥の席に、孝道を、いざなう。
西園寺は、店内にある、公衆電話の受話器を取ると、上沼垂の電話番号を押す。受話器を耳に当てると、
「プー・・・上沼垂エージェンシーです。上沼垂は、現在留守です・・・ご用件を30秒以内でお願いします・・・ピー・・・」
「あなたの彼女が、今夜10時に、いつもの夜景のきれいな公園で会いたがってます! よろしく!」
と、電話に言い残し、受話器を置いた。
紗些平と名乗る女性は、西園寺のほうを見ながら、
「秋本さん、私を〔だしに〕使ったのね? まあいいわ! 私が、やっても、よかったんだけど・・・」
と、一の句を、怪訝そうな表情で、その後、余裕の表情で言うと、西園寺が、
「すいません・・・上沼垂さんへの連絡、紗些平さんに、お任せしたほうがよかったですね・・・」
と、苦笑いで応じた。
以前にも述べたと思うが、紗些平と名乗る女性と、上沼垂は、実際に恋愛関係ではない。
西園寺は、紗些平と名乗る女性の隣に座った。
紗些平と名乗る女性は、孝道とテーブルを挟んで、正対する位置に座っている。
ジャズ喫茶〔マイルストーン〕のドアが開き、
「カラン・カラン・・・」
と、ドアに付いている鐘が、甲高くない音で鳴る。
入店してきた、男性は、西園寺が座っているのを見つけると、
「遅れました、三田沢です!」
と、名乗った。
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探偵の助手時代の西園寺美園も登場する、より、スケールの大きい、相良 凌 作品 特命探偵シリーズをよろしくお願いします。(下の〔【VictoryProjectWin☆特命探偵シリーズ☆】〕のリンクからアクセス出来ます)