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『錬金996話 コーヒーを収穫する』

『錬金996話 コーヒーを収穫する』


 柔らかいな。

 そして暖かい感触がある。

 メヌエットは俺の肩に乗って高い位置まで見れる。

 木はもっと高い位置まで成長していた。


「あります! 町長、赤い実がいくつもなってますよ!」


「取れるかい?」


 良かった。

 見はあったらしい。

 これで収穫は出来そうだ。

 町の新しい農産物の誕生だな。

 メヌエットが手で取れるかだ。


「取れますよ、手が届くと思うけど、もう少しで、ううう、右」


「もうちょっと、右かい?」


「ええ、右です」


「わかった、右に移動する」


「うううう、あとちょっと右かな」


「もう少し右だね。移動する」


 実があるのはわかったが、手が届かないようで、俺が乗せたまま移動して微調整した。

 しかしその時に俺は異変に気づいた。

 木の上を見ていて、地面の土は見てなかった。

 見ないで右に移動していた。

 それで俺は足が土のくぼみに入ってしまったのが見えなかった。

 足は土の穴に入り、バランスを崩してしまったのだ。

 しまった!

 た、た、た、倒れるかも!


「ああああ、あああ、町長、揺れる、なんか揺れてますよ~~~」


「つまずいた~~~倒れるぞ!」


 だめだ、バランスを修正しようとしたけど、俺の体の筋肉では無理だった。

 一人なら態勢を戻せるけど、メヌエットを乗せているわけで、とてもまりだった。

 そのまま乗せたまま土に倒れてしまう。


「あああああああああああああああああああ~~~~」


「あああああああああ~~~倒れる~~~」


 土に二人とも倒れた。

 さいわい土なので柔らかいのは良かった。


「痛い~~~~」


「大丈夫かいメヌエット?」


「はい、大丈夫ですが」


 倒れた態勢が問題だった。

 俺は土に仰向けだ。

 仰向けのはずなのに、なぜか空が見えない。

 顔は上を向いているのに、何も見えません。

 どうしたのか、しかも柔らかい感触が。

 顔に乗っかている柔らかいものは。

 それでか呼吸ができないんだ。


「やだああああ~~町長、私の胸で顔が」


「息が、でき、ない」


 どうやら倒れた時に俺が下になって、メヌエットが上になっていた。

 メヌエットの大きな胸が俺の顔に乗っているので呼吸困難の原因らしい。



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