『錬金980話 牧草地を見学する』
『錬金980話 牧草地を見学する』
「王都の肉屋に見てもらったことがある。そしたら絶賛されたよ。王都でも最高級だと」
「そんなわけない。王都には一流の高級品肉が集まる。始めたばかりの牛が高級品であるはずない」
「食べれば納得するよ」
「いくらでも食べられる」
「それはモフルンだけ」
王都にも通じたのは信じてくれないか。
やっぱり肉は食べないとな。
頭で理解するよりも、舌で感じる方が早いだろう。
「しかもリザードマン族は、魔族だろ。魔族の住人も増やしているのか」
「リザードマン以外にもいる」
「迷宮に多くいる」
「迷宮? なんだ迷宮て、ダンジョンはこの地域にはないのは確認している。大嘘だ」
「ありますよ」
「ない! 騎士団の情報を甘くみるな。国内のダンジョンは危険度でランクされる。この辺境の地域にはダンジョンはない。騎士団長の私が言うのだから確実だ」
ルーリンは自信ありで断言した。
普通のダンジョンはないのは当たっている。
しかし町にあるダンジョンは調査されていないものだ。
ルーリンは知らないと思う。
牛も見せたので牧草地から去った。
町の施設はだいたい見て体験してもらった。
こう見ると最初の頃から発展したなと思う。
「魔王、次の施設に向かおう!」
「もう、見ただろう。町長、終わりでいいよな見学は?」
「終わりか、やっと。もう俺は見学しなくていい。町の全部が王都には驚異だとわかったからだ」
「まだあるよ」
「えっ、フランツの家とか?」
「俺の家を見学しても意味はないよ」
「他にあるかな、わかった、モフルンのお母さんを紹介していない」
「紹介してないわね」
「しなくていいだろう。フェンリル族の女王だけどさ」
「何! フェンリル族の女王まで住んでいるのか。それは聞いてないわ!」
「女王が住人になったのは、この前だから。最近だ。フェンリル族は、全員が住人になった」
「なんだと!」
「私は娘のモフルンです」
「娘がいたのか!」
「国王によろしく」
「よし次の見学に行こうか。まだ重大なのをみんな忘れているよ。幻魔迷宮をな」
「あれ、見せるのですか、まあ町の領地内にあるしね」
「そうですね、同じ住人ですものね」
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