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『錬金978話 大浴場を見学する』

『錬金978話 大浴場を見学する』


「この大浴場は観光客が来ているの。大人数でも入浴できる。全部錬金術の力です」


「シャドウ街とかから」


「観光客もか、交流があるのか、シャドウ街はこの近くにある中規模な町だな。そこと交流しているとは」


「商人が来て農地の農作物、ビールも販売した。観光客も来ている。もっと拡大させるつもりで、王都とも交流したいのが俺の考えだ」


 戦いではなくて交流したいのだ。

 王都と交流が生まれたら面白い。

 人口が最大だし、認められたことになる。

 王都は一流の物が集まるからだ。


「王都と交流はない、国王が認めない」


「認めさせる。フランツ様を勘違いしているよ」


「必ず認めるさ」


「いいや国王はフランツが嫌いだ」


「好きになる」


「ならない!」


 なぜか俺のことで言い合いになってますね。

 止めて欲しいものです。

 国王が俺を嫌いか。

 確かに納得。

 俺を好きにさせるのは苦労するだろうな。


「ルーリンから国王に伝えてくれたらいい。俺が王都と交流したいと」


「私に言うな、ていうか、こっちを見るな!」


「悪い!」


「別にいいだろう、団長の裸くらい見られても」


「魔王もか、見るな!」


「俺は裸はいつでも見れる。魔将娘がいるから」


「魔将娘、3人娘のことだな。私を一緒にするな」


 別に体を見たわけではないが、注意された。

 大浴場から出る。

 湯で温まると気持ちいい。

 ルーリンは服に着替える時も、俺とタップと魔王を注意する。

 ただ凄い美人なのは事実だった。

 グラビア級ていうのかな。

 グラビアのレベルだった。

 大浴場から出てさっぱりとした後は、まだ続ける。

 他にもあるからだ。


「ストラマーベル、次はどこ行くの?」


「まだあるのかよ、もう十分見学した。十分だ」


「いいえ、まだあるわ」


「やっぱりあそこは見学の必要がある、牧草地だ」


「ぼぼぼぼ牧草地まであるの!」


「町の名物にする予定だ」


「最高の牛肉がある」


「牛肉」


 牧草地をストラマーベルが選んだので移動した。

 ここは一番の町の重要な場所になりつつある。

 いや、もはやなくてはならないと言える。

 それくらいの地位を占めるまでになった。


「ちなみにあれは私の管理している植林業の植林」


「リアの仕事場ね」


「植林まで広げている!」



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