『錬金977話 大浴場を見学する』
『錬金977話 大浴場を見学する』
「止めろ! 強引に脱がすな!」
「タップを脱がします」
「脱がしましょう」
「止めえええええ」
タップは抵抗もむなしく、流されて入浴へ。
スイやリアのような可愛い女子に脱がされるのは、むしろ楽しいとも言えるけどな。
日本の男子なら喜ぶだろう。
「私は入浴できないのだな。構わない。入浴する気はない」
「入浴できます」
「なぜだ、風呂は大きなのが一つだけだ。つまりは男湯だ。私は女子だぞ」
ルーリンは大浴場が混浴なのをしらない。
油断したな団長さん。
「混浴ですので」
「混浴! この大きさの混浴風呂?」
驚いて聞き返すルーリン。
自分は安全と思っていたのだろう。
タップと同じ運命になりそうです。
入浴したら、気持ちいいのが伝わる。
それに翌日には湯の効果が現れる。
体の調子が良くなる利点つきだ。
「はい、タップは入りました。団長も入浴してください」
「断る」
「断れません」
「なぜ!」
「見学は体験してもらうと決まってます」
「嫌だといってもか、いやああああああ!」
やはりモフルンやらに囲まれたら、断るのは無理だった。
対抗しようにも数が違う。
強引に風呂に行った。
「フランツ様も入浴したらどうですか、いい湯ですよ」
「えっ、俺も、そうだな、湯があるなら入るのがいい」
「風呂好きですからね。私も入浴します」
「スイもか」
「いいですよね」
「いいよ」
入浴するとタップがいた。
湯けむりはあるので、顔しか見えないが。
「タップ、気持ちいいだろ。町の名物は」
「なぜ俺を風呂に!」
「気に入ってもらうためさ」
「気に入るかよ。俺はお前を恨んでいるのだ。好きになるわけない」
「そうかい」
タップは湯に入るも、機嫌は良くないか。
「お前、ルーリンか! 女湯じゃないぞ!」
「混浴らしい」
「混浴です、大浴場は」
「まさか」
「ちょっと、タップ、こっちを見るな」
「わかってるよ」
ルーリンが湯に来た。
さすがにタップは驚いていたのは混浴と知らなかったからだ。
タオルは巻いているようだ。
混浴には慣れていないのがタオルでわかる。
見るなとタップに言った。
タップは返事はしてルーリンを見ないようにした。
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