『錬金976話 大浴場を見学する』
『錬金976話 大浴場を見学する』
「そうです、町で一番大きな施設だな」
「中に入ればもっとびっくりだよ」
「じゃあ入ろう」
大浴場の中に。
現在はま営業はしてない。
しかし準備は出来ていた。
「凄い! 広い、これが全部風呂なのか!」
「広すぎる!」
「この風呂はカエンの仕事場。カエンが忙しい」
「温泉が湧くのか、領地で?」
「湧かない。温泉ではない、でも俺の錬金術、ミスリル製で作った窯で湯を熱するんだ。カエンの熱を利用する」
「この量の水を熱すると。嘘を言うな。この膨大な水量を熱くするのは、不可能だろう」
「それがファイアドラゴン。出来るのです」
「ファイアドラゴンか、火が使えるのか」
「カエンの手から出る」
「ああああ、グラティアスを燃やしたな」
国王の対談中の時だな。
「勇者燃やした」
「見たかった、勇者が燃えるの」
「私も見たかった。また燃やして」
「グラティアスは燃やすものではない!」
ルーリンも見ていたな。
カエンの炎は要注意だろう。
「それと王都の冒険者ギルドの建物を」
カエンがギルドも燃やしたと話す。
あ、それはタップは内緒にしている秘密事項だぞ。
騎士団のルーリンには黙っていた。
カエンが燃やしたのではなく、火事で燃えたとなっているんだと思う。
「わああああああ、カエン、違う、それは、言うな、火事だったんだ」
「タップ、違うとは? あれは私が炎でだ」
「いいんだ、火事で燃えたのだ、ギルドは火事で燃えた、あはははは」
タップは必死に火事と言い切った。
ルーリンが何も気にしなければいいが。
「ギルドが火事、ああ、最近ギルドが燃えた件か。タップが大火傷したな。あれはタップの不注意での火事だろ。タップからそう聞いている」
「それでいい」
「カエンは静かに」
「はい」
「入浴は出来るので、入ったらいい」
「えっと、入浴ができるのか」
「今は誰もいないから、ちょうどいい。時間帯によっては込む。住人が一気に来る場合もある。今が入浴するにはいいです」
「入るかよ、入った瞬間に襲ったりするだろう」
「するわけない」
「入浴する理由がない」
「あるよ、私達は二人に少しでも町の良さをわかって欲しいから見学をしている。大浴場に入浴してもらうと、良さがわかる。入浴するのをすすめる」
「リアの言う通りです。早く脱ぎなさい」
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