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『錬金975話 大浴場を見学する』

『錬金975話 大浴場を見学する』


「魔王もか!」


「そうだよ」


「嘘だろ」


「嘘じゃない。それがきっかけで俺はここの住人になろうと思ったのだ」


「ストラマーベルは、まだまだ訓練が足りん。もっと鍛えたら強くなる。俺が見てるから、かなり強くなっているぞ」


「師匠のおかげです」


 ストラマーベルはガーター師匠には頭が上がらないのは面白い。


「ええええ、さらに強くなっているのか、やめろ、もう教えるな!」


「教えるのが、俺の役目だからな」


「やめろ、頼むから魔王にだけは教えるな。これは人族の存亡するかの話だぞ」


 ルーリンは必死にガーター師匠に言うも、全く関係ないと言う感じだ。


「もっと魔王は強くなる」


「私も今度来ます」


「カエンも来い。魔竜も鍛えてやる」


「魔竜も歓迎された」


「タップも指導を受けたらいい」


「受けるか!」


「弱いから、受けた方がいい」


「弱い言うな! 俺は元最高の冒険者だったのだぞ」


「それでか」


「それでかとか、おかしいだろ!」


「タップは、この町ではその程度って感じになるのよ」


「なんなんだ、この町は、魔王よりも強いのが腕立て伏せしているのか、王都に報告せねば」


 さすがにストラマーベルが負けたという情報はショックだったらしい。

 闘技場にきて良かったかな。

 町の安全と平和を見学させるのが目的だった。

 だが、かえって怖がらせてしまったかな。

 これ以上怖がらせないために闘技場から去るのがいいな。


「では闘技場はこれにて終了します、次の施設に」


「まだ施設があるのか。国家最大の荒れ地だったとは思えない」


「国の領地で最低の領地と言われた。それがここまで開拓されるとは、信じらえない。次はなんだ」


「大浴場がある」


 ストラマーベルが言った。

 大浴場は驚くよな。

 

「大浴場はカエンの出番」


「行きましょう」


 闘技場から今度は大浴場に移動する。

 いろんな施設が増えたものだ。

 移動している間もタップは落ち着かない様子だった。

 たぶん大浴場と聞いても信じられないと言う顔に。

 大浴場の正面に来た。

 最も大きな施設なだけに迫力はある。

 圧倒的な施設を見たタップは、


「でかい!」


「大きい! この大きさの風呂ですか?」



下にある☆☆☆☆☆に


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