『錬金974話 闘技場を見学する』
『錬金974話 闘技場を見学する』
「好き、なわけない!」
「一瞬、好きって言いましたよね」
「聞こえた」
「私も聞こえた」
「魔王は聞こえた?」
「うん、好きと聞こえた」
「言うか!」
ルーリンは否定するも、周りからは疑われる。
俺も聞こえたけどな。
農地はある程度見学した。
意地でも俺の農地を認めない感じがあった。
農地を見せて驚きもあったのは事実。
この調子で町の施設を見せたい。
きっと心を開いてくれると期待する。
「魔王、次はどこに行きますか」
「次はガーター師匠がいいだろう。町の施設では唯一違った趣旨の施設だ」
「ガーター師匠はいるかしら」
「いるよ」
「ていうか、毎日いるよ」
「他に行くところがないのもある」
「本人居ないとこでは無茶いうなあ~」
そこで訓練闘技場に向かった。
広大な農地からも近い。
闘技場も広いが、農地程の面積はない。
やはりガーター師匠はいた。
ストラマーベルが声をかける。
「ガーター師匠、今日は訓練中でしたか」
「ストラマーベルか、それにどうした、町長やリアやスイもか。みんな訓練したくなったか」
「違います」
「訓練じゃないよ」
「見学ですよ。この二人を見学せにきたのです」
「見学か。いいぞ見学しろ。今日は腕立て伏せをしていた。この前大食いバトルで食べ過ぎたからな。その分腕立て伏せする」
「何日も前ですよね、大食いバトルは」
「あの後、体重が増えたからな。運動量を増やしている。いつもの二倍の訓練している」
「二倍?」
「やりすぎです」
「いつもでも、訓練メニュー多いのに」
「誰もついてこれませんよ」
「情けないな、この程度で厳しいとかではダメだぞ、モフルン」
「はい」
ガーター師匠は大食いバトルに出場した結果、訓練を増やしているらしい。
どんだけ訓練好きですか。
俺は理解できません。
「ちなみに彼は闘技場の先生でガーター。フェンリル族だ」
「フェンリル族かよ! 俺をボコボコにしたのがわかった、異常な強さだった!」
「納得する。あの強さは異常を超えていた」
「タップと団長ルーリンさんは、町に来て怪しまれて、ガーターにも殴られたのです。それで強さがわかったのでしょう」
「そりゃガーター師匠が戦ったら、ギルトマスターと団長では、勝てんよ」
「なぜ言える、魔王に何がわかる」
「だって俺もやられたからな」
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