『錬金972話 魔王は提案する』
『錬金972話 魔王は提案する』
あっさり却下。
「魔王の考えは失敗」
「魔王は我らの天敵だ。どれだけ苦しめられたか。そいつの提案を受け入れるわけない」
「受け入れろ。俺も最初はそうだった。でも中に入ると違う、先入観を捨てろ団長」
「魔王に言われたくないわ!」
「団長は魔王が嫌いです。顔が嫌いなのか」
「顔じゃない!」
「じゃあ、性格か。女には優しいぞ」
「されたくないわ!」
「わがままだな団長」
「そうだな、抵抗があるなら、最初は農地から見てもらおう。農地は俺の自慢の農作物が取れる。見るならいいだろう」
「そうですよ、見るだけですから、行きましょう!」
「おおお~~~~~い、俺は行かない~~~~ぞ~~~~」
モフルンに連れていかれるタップ。
抵抗はできない。
ほぼ無理やりです。
これ王都が見たら、どう思うかね。
「私は嫌だあああああ~~~団長だぞ」
「あなたも行きましょう!」
リアに軽々と持ち上げられて行った。
拉致か。
エグイよね。
俺はここまでするつもりはなかったが。
結果は、タップとルーリンは家の外に出された。
ストラマーベルの案が決行されたのだ。
家から出て、農地に向かう。
農地を王都の人に見せるのは初めてだ。
最初に行ったのはキャベツ農地です。
一面に緑のキャベツがある。
ルーリンはキャベツを見て、
「これは、キャベツか!!」
「そうです。フランツが開拓して農地にしたもの。とても美味しい野菜がとれる」
「聞いている情報と違う! 辺境の領地はどうしようもない荒れ地。過去において一度も草も雑草も生えていないと聞いているぞ」
「そうでしょう荒れ地です」
「めっちゃ荒れ地」
「その荒れ地を開拓するのがコメ神様の錬金術です」
「錬金術で、農地を開拓だと!」
「ギルトマスターさん、錬金術でもコメ神様の錬金術は普通の錬金術ではにのです」
「普通じゃない錬金術なんてあるかよ、錬金術は錬金術だろ」
「違います、次も見てください。コメ農地です」
荒れ地を開拓したのを、中々信じない。
でもルーリンは荒れ地を知っていた。
領地が荒れ地だったのは知られていたのは確かのようだ。
「コメ農地!」
「広大だ! あり得ん! コメは農業でも難しいと言われる。それがこんな広大な敷地に、嘘でしょ!」
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