『錬金970話 竜巻は辺境まで来る』
『錬金970話 竜巻は辺境まで来る』
「町?? 何を言っているのだタップ。村だろ?」
「町らしい。住人で勝手に決めたという」
「勝手に決められるものではないぞ。いいいかああ、村とか町とか自分では作れないのだぞ。国王が認めて初めて認められるのだ。町は認めない」
「ルーリンが認めなくても、住人で決めたんだ。いいだろそれくらいは」
「良くない!」
「住人で決めたのです。国王が口出すのはおかしい」
「そうですよ、国王こそ黙れです」
「黙れ国王」
「国王に失礼な!」
ルーリンはどうしても認めたがらない。
まあ、俺も勝手に決めて言われるなとは思っていた。
そのうち国王に伝えるようだ。
ていうか、ルーリンから伝えてくらたらいいのか。
「ヤニス国王にはルーリンは近い存在なわけで、ルーリンから伝えてくれよ。村から町に、辺境の町にしたって」
「言えるか! 国王に干されるわ!」
「どうします、この二人を。町に置いておくのも大変ですよ」
「うるさいし」
「邪魔ですよ」
「邪魔言うな!」
「ほら」
「フランツが決めるしかない」
「そうだな、俺のことを嫌っている。町があるのも認めない感じだ。それを言葉で伝えるのは難しいよな。この町がいかに素晴らしいかを伝えるのが」
俺は言葉で説明して、二人と理解するよりも、なんとか町の素晴らしいのを知って欲しかった。
でも難しいのも現実にある。
簡単ではないと思う。
「思うかよ、俺はお前らが全員嫌いだ。国に反抗する態度がムカつく」
「やっぱりタップはシバきます」
「やめろ! 俺を殴っても意味ないぞ」
「私は最高に嫌いよ。この村、町のせいで、騎士団の団長としての地位が揺らいでいる。これ以上無様なことは国王にはみせられないのだ」
「だったらクビになりなよ」
「そうだよ、二人ともギルドマスターと団長をクビになりな」
「クビがいい」
「良くない!」
「良いわけないでしょ!」
「そしたら、俺にも意見を言わせてくれ、町長」
家のみんなが声の方を振り返る。
そこへ現れたのはストラマーベルだった。
家に入って来た。
何事かと言う感じだ。
俺にも言わせろっていう雰囲気です。
普段は家には来ないストラマーベルだから珍しいな。
話を聞いていたのかな。
何か意見があるそうだから聞いてみよう。
俺はストラマーベルに話すように言う。
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