『錬金967話 竜巻は辺境まで来る』
『錬金967話 竜巻は辺境まで来る』
「タップ! それとルーリン!」
「フランツ、メイド服!!!」
タップがスイに言う。
なんでタップが俺の家に?
意味がわからないです。
「メイド服の女あああああ~~~」
次にルーリン。
彼女はスイに恨みを込めた言い方だ。
そりゃ、竜巻で飛ばされるのは、以前にもあった。
スイに恨みがあって当然だ。
二人を前にしてスイは、
「あああああ、私が飛ばしたタップと、女だ」
「そうだよ! 竜巻で飛ばしたから、ここまで来たんだ。よくも飛ばしたな、しかも二度目だぞ」
「ちょっと俺も理解できないんだ説明してくれ」
意味が全くわからないですね。
予想もしてなかった二人だった。
王都の近くで落下すると思っていたからだ。
ここ、辺境の町と王都はとんでもない距離です。
そこでリアが説明してくれそうだ。
「説明します。何日か前に町に来たのが二人です。だれか知らなかったけど、女性の方は見た顔だった。騎士団のルーリンと判明した。最初はトラムが発見して、町に入れる。そこで反抗したのでストラマーベルとかガーター師匠とかも来て、二人をボコボコにしました。そして家に拘束して、フランツが帰ってくるのを待っていたのよ」
「俺が今日来る何日か前か、ちょうどスイが飛ばしたのと重なるな」
スイが王都で飛ばしてから馬車でくるのに、何泊か途中の町で宿泊した。
リアの言う話と合う。
てことは、スイが王都で飛ばした後に、竜巻は町の近くまできたってことになる。
マジか。
あり得ないと思うが、スイの攻撃なら、絶対にないとは言い切れない。
「はい、私が飛ばしたのとぴったりです。王都からここまで数日かかりましたからね」
「飛ばした? スイが飛ばしたの?」
「飛ばした」
「二人とも」
「タップは変態趣味。私を縄で私を拘束したいという。だから王都で暴竜の水風を使った」
「変態趣味? このタップて変態趣味があるのか。ボコボコにして正解だった」
「もっと殴っても良かった」
「やめろ、もう俺を殴るな」
どうやら殴られたらしい。
町に来るからだ。
来なければいいのに。
町に来たらやられるだろう。
みんな俺を追放したのは嫌っているのだし。
追放したのを知らなくても、ルーリンがいるから、やっぱり敵とみなされるわな。
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