『錬金961話 勇者視点 谷から脱出する』
『錬金961話 勇者視点 谷から脱出する』
「フランツだと、クククク」
「そうだ、フランツと王都で今日会った。フランツはメイド服の女といた。その女に飛ばされたのだ」
「本当なら、その女は化け物だな」
「化け物が多いから、フランツの村は」
「タップに言うけど、俺たちはグラティアスと一緒にこの谷に来たものよ。私はランジェリ、そして彼はグラー。彼はムルンチ。三人は三賢者です」
「三賢者! まさか、ジャカラン国の三賢者か。ジャカラン国でも最高に有能な人材と聞いている」
「知っているとは光栄だ」
「それと炎術の弾パーティー」
「知っているぞ。我が国のギルドにも名前は届いている。ギルトマスターの仕事上、隣国の情報は常に集めている。もし隣国と戦う可能性もあるからだ。敵国にいる騎士団の戦力。冒険者ギルドの戦力は情報として重要な情報になる」
「ありがとう」
タップはギルトマスターだ。
噂は聞いているのだろう。
俺もジャカラン国では有名かもな。
「でもなぜ、グラティアスと一緒に谷にいる?」
「この剣さ、クククククククク」
「グラティアスの剣、いつもの剣ではないのか」
「覇者の剣だ、これが目当てで来たのだ谷に
クククククククク」
「覇者の剣!!!! まさかあの伝説級とも神級とも呼ばれる剣があったのか!」
さすがは元冒険者としても有名だったタップ。
名前は知っていたか。
だが見たのは初めてのようだ。
驚いているな。
とはいえ、お前には渡さないぜ。
この剣は俺のだ。
誰にも渡さないぜ。
「ねええええ、あれ見て、また竜巻来てないか」
「ああああああ~~~~」
「竜巻だあああああ~~~また竜巻だ」
ムルンチが発見する。
嘘だろ!
また来るのかよ!
ダメだ、気づくのが遅い。
逃げるのが間に合わないだろ!
「逃げろ~~~~」
「逃げろ~~~~~~~、あれ、また人が中で回転してます!」
「あわあああああああああああ!」
またも竜巻は俺たちと衝突した。
しかも人がタップと同じく回転していた。
俺たちは巻き込まれ、吹き飛ばされる。
どこに飛ぶ!
今度はどこだあああ!
竜巻の中に入った。
回転している。
最悪だ!
最悪だろ、竜巻の中って!
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