『錬金096話 リアの秘密』
『錬金096話 リアの秘密』
なんとも驚いた。
まさかの母親登場!
「ええっ、リアの母親なのかい?」
「そうです、母親でドリーン。木の精霊の女王です」
女王?
まさかリアの母親は女王だった。
そんなことは言ってなかったけどな。
そうなると納得がいくのは、後ろにいる怖そうな男達。
女王を守る護衛てことかな。
俺には厳しい視線している。
「リアの母親が女王!!」
「女王様!!」
「待ってリア、そしたらあなたは女王様の娘てことよね。女王の娘なら姫てことになる?」
スイがリアの親子関係について言った。
そうだな、姫になるのかな?
「はい、姫です」
なっ、言っちゃったぞ。
姫だったのか!
そんなのひと言も言ってなかったが。
「姫だったのかよ、俺はびっくりだ」
「それでリアの母親の女性は、何をしに来たのかしら?」
「娘のリアがこの地に来たのは知ってました。直ぐに帰ってくると思っていたら、何日も帰って来ないでしょう。それで女王の私が直接に来たのですよ。リアを山に帰らせます。しかもフェンリル族までいるとは、ますます置いておけません」
女王はリアを引き取りに来たらしい。
ちょっと怒ってますかね?
そりゃ怒るかな。
「リア!」
「リア、帰るの?」
モフルンが心配して言う。
「お母さん、私は帰りません。なぜならフランツの家に住んでいますし、山に帰るつもりもない。お母さんこそ帰ってちょうだい」
帰ってこいと言う母親に、娘のリアは残ると言った。
なんとリアは俺の家が良いみたいだ。
まだ数日だが、気に入ってくれたのだ。
だったら俺もリアの考えを尊重して残って欲しい。
「何を言ってるのです。あなたは大事な木の精霊ドリアード族の姫なのです。とても重大な役割があるのを忘れたとは言わせませんよ」
「忘れてません。でも私にも選ぶ権利はある。私が好きに生きていけないのは変よ」
「ダメです。あなたは世界を変えるだけの力があるのを自覚しなさい。さぁ帰りますよ」
リアの意見を無視して、帰れと言う母親。
何かとても大きな役割てのがあるとか。
役割についてはリアは何も言ってなかったから知らないな。
どんな役割なのだろう。
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