『錬金095話 リアの秘密』
『錬金095話 リアの秘密』
農地も復活し、コメや野菜の種植えもした。
スイには大事な水を与えてもらうのも忘れない。
これはスイにしかできない仕事だ。
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そうして何日か経った。
リアは家での生活に慣れてきていて、色々と農作物の収穫も手伝いしてもらう。
リアが来てくれて助かる。
そんななか、モフルンが慌ただしくなってきて、
「モフルン、どうした?」
「はい、ご主人様の領地に何者かが侵入してきました。今です!」
モフルンは3人のなかでも、察知する能力が鋭かった。
誰も気づいていないのに、モフルンだけは気づいていたらしい。
誰かが侵入したらしいな。
以前はリアは農地に侵入したが、また魔物だったりして。
ここらへんには色々な魔物がいる。
フェンリル族に精霊族。
あと何がいるのやら。
もう俺は何が現れても驚かないと思う。
これだけ伝説的な魔物が現れたのなら、次に何が来ても驚かない。
人間て慣れてくると、慣れてしまうものだ。
ちょっとレアな魔物でも、俺は驚かないだろうな。
それもどうかと思うが。
農地に出てみた。
モフルンはすでに狼の姿に変身している。
そして一人の女性とその後ろには男性が数人いる。
おいおい、誰だ、敵か!
またたたかいになるのか。
せっかく農地を回復させたのにな。
とにかく、最初はモフルンを落ち着かせるのが先決だ。
「モフルン、落ち着け。手を出すな」
「出しません、ご主人様」
モフルンは俺の指示を受けて停止する。
人族かな?
人の姿を見たのは、領地に来てから初めてだが。
ただ気になったのは髪の毛だ。
色が緑色をしていて、リアと同じだった。
女性だけでなく、一緒に来た男達もだ。
俺は女性に話しかけてみて、
「俺はこの領地を持つフランツです。あなたは?」
「私はドリーンです。リアの母親ですよ」
「ええええっ、母親!!」
「ああああああつ、お母さん、なんで来たのよ!!」
母親だった。
まさかだよな!
そこへリアも現れて、お母さんと呼んだので、親子は確定したな。
てことは、母親も精霊てことだよな。
またも農地に精霊が来た。
それもいっぱい!
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