『錬金949話 タップに会う』
『錬金949話 タップに会う』
タップは俺のために黙っていてあげたという。
本当かよ!
自分がヤバいから黙っていたのと違うか。
騎士団の団長ルーリンが火災現場に来た。
当然にタップは現場にいて燃えていた。
何があったかは追及されるよな。
そしたら追及されればタップは俺に暗殺者を送ったのを話すことになる。
だから言えなかったのだ。
黙っていたというが、単に言いにくいからだろう。
暗殺者の件が国王に知れたら、立場的にヤバい。
「本当は黙っていたのではなくて、言えなかったのではないか」
「何!」
「騎士団が現場にいたのだろ。タップは火傷していた。建物は火災だったから、何があったか追及される。カエンのことを話すと暗殺者がいたとなるのが発覚する。じゃあ暗殺者は誰に雇われたかとなるよな。それを恐れたから言えなかったのと違うかい?」
「あははは、何を言っているかわからないな。とにかく王都には来ないことだな。国王はフランツと村を恐れているんだ。国王と戦争する気なら別だが、うろうろすると騎士団が動くぜ!」
「あ、、言っておきますが、村って言いましたね」
「そうだよ、フランツが村長なんだろ。追放したら村長かよ、変わっている奴だ」
「違いますよ、今はフランツ様は村長ではありません」
「村長ではない、あははは、辞めたか。国王に敵と見られるから辞めたのか。それがいい。村は解散しろ。国王は村が嫌いなんだよ」
タップは俺が村を解散したと思った。
するわけない。
俺は国王に何を言われようが、何をされようが自分から町を潰さないよ。
逆に王都を潰すこともあるからな。
スイが説明する。
「フランツ様は村長から町長になりました。勘違いしてますから言っておきます」
「はあ? 町長に? どういうこと、村ではなくて町?」
まだ理解できないようだ。
タップの頭では理解できないのでスイが補足する。
「そうです。村はさらに人口が増えて拡大してます。産業も拡大する。これならもう村ではなくて町ですとなって、町に昇格さえました。その関係でフランツ様は村長から町長になった」
「勝手に町にできるかよ、そういうのは国王の許可がいるんだよ。だいたい村を作ったのも国王の無許可であった。認めねえよバカ」
「認めなくてもいい。フランツ様と住人で決めた。あなたには関係ないです」
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