『錬金943話 服飾の先生メルエに会う』
『錬金943話 服飾の先生メルエに会う』
スパルネが糸をお尻から放出。
ひゅるひゅる~~と糸が出る。
それをメルエに渡すと、
「凄い、これですよ糸は。まさかお尻から出るとは知りませんでした。でもね、、、凄いベタベタしているかも」
「でもベタベタしているでしょ。お尻から出たときはベタベタ。それを町長の錬金術で作ったミスリル棒に巻きつける。ここに持ってきてある棒です。巻きつけるとベタベタは無くなります」
ミスリル棒は俺が以前作ったものだ。
スパルネの糸をサラサラにする効果がある。
メルエは言われた通りに巻きつけると、
「本当だわ、買った糸になった。どうしてかわからないけど、この糸は最高の糸です」
「本来は戦闘で敵に向かって放出する武器なの。でもそれをフランツ町長が繊維品にした」
「錬金術ですか、錬金術で武器を繊維品に変えてしまうとは、恐れ入る。凄い術です」
「スパルネ達が糸を出して、それを巻きつけていけば糸になる。その糸はメルエに差し上げます」
「ええええええ~いいのですか。これは神級です。神級の繊維品ですよ!」
「いいですよ、いくらでも出るのですから私達のお尻は」
「便利なお尻だわ、私も出るといいな」
「スイのお尻からは糸は出ません。竜から糸が出たとは聞いたことないもの」
「やってみないと、わからないでしょ」
「でません!」
「出る!」
「じゃあやってみなよ」
スパルネとスイが言い合いに発展する。
出るわけないが、俺は黙って静観した。
思った通りにスイのお尻からは何もでなかった。
出たらマジで驚くよ。
「悔しい~~」
「仕方ないさ、スイはその代わり氷や水がだせるだろう、スパルネは出せないのさ」
「そうですね」
「スイの氷は私の糸よりも凄いですよ」
「氷では、つまらないけどな」
つまらないという話ではないと思うが、スイは残念がる。
糸はメルエにあげるのがいいだろう。
なぜなら、無料で服飾の仕事を教わるわけにはいかない。
いくらかでも授業料は必要だよなと思った。
「ということで、スパルネ達の糸はメルエが自由に使える。その代わりにスパルネ達の服飾の先生になって欲しいですが」
「引き受けます。この糸がもらえるなら、むしろ安すぎる。神級の糸です。売ったら恐ろしい程高価な値段がついてもおかしくないです。その分、いろいろな服飾の技術を先生になって教えます」
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