『錬金937話 検問所は魔族は通れません』
『錬金937話 検問所は魔族は通れません』
スイは軍師が敵だと断言する。
えっと、検問所でそれをいうのは不味くないか。
スイの文句を聞いてましたけど。
「なんだと、軍師を敵にするとか聞こえたが?」
「いいえ、違います。言ってませんよ、あはははは、この女の子は軍師が好きだと言ってます」
「そうか、ならばいい。だがフランツは通せない。それにその髪の青い軍師の女の子は証明書はあるか」
「ない。なぜかって私は魔、竜」
「魔竜??」
スイは魔竜であるから絶対に無理だ。
カエンは国王に呼ばれたから通れた。
スイは無理だから、普通に町の住人設定とする。
「この子は町の住人です」
「怪しいくはないが。何も許可証がないのは無理だ」
スイもダメと言われる。
思ったよりも厳しいです。
スイは残念がるが逆らうのは出来ない。
「問題は残った女だが、人族ではないし、獣人族でもないが?」
蜘蛛族の姿を見て疑問に思ったのだった。
見た目は顔は人に見えるが、下半身は蜘蛛に近い。
足は2本であるけど。
蜘蛛族と言って通るかだ。
「私達5人は蜘蛛族。魔族です。でも心配いりません。人族に危害は加えません」
「魔族!! お前は魔族か」
「はい、魔族です」
正直に魔族というが、検問所の男はパニックだ。
慌てている。
「魔族は王都には入れない。ていうか敵と見なす。今すぐ検問所から去れ。去らないなら騎士団を呼ぶ」
「ええええええ~私は安全ですって!」
「誰が魔族を信じるか!」
「ダメだ、スパルネ。騎士団が呼ばれる」
「ショックです」
「騎士団か。呼べるものなら呼ぶがいい。このアイス、ドラ」
「アイスドラゴン??」
「いいえ、違います。アイスクリームが食べたいと。この子は王都のアイスクリームが食べたいのです」
なんとかアイスクリームにごまかす。
アイスドラゴンと言ったら、そこで計画は終了です。
スイを押さえつけて言った。
「魔族の私をなぜ敵だと決めるの?」
「当然だ、魔族は我がターバンド国の最大の敵。魔王ストラマーベルの魔王軍が最大の敵。これは長年変わらない」
「……」
スパルネはがっくりとした。
楽しみにしていたのが検問所で敵とみなされた。
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