『錬金936話 検問所は魔族は通れません』
『錬金936話 検問所は魔族は通れません』
「うん、ケンカっていえばケンカに近い。俺とスパルネ達が検問を通れるかは、運しだいだ」
「通れますように!」
「行ってみよう」
検問に行く。
検問するのは男だった。
俺に身分の証明書を求めた。
マーヤは自分の証明書を見せる。
「商人です。王都に商人の仕事で来ました」
「あなたは、商人ですね。いいでしょう」
マーヤは通れた。
何も疑われなかった。
しかも優しい。
前回来た時は国王から呼ばれたので通過できた。
しかし今回は国王の許可はない。
この人優しいから、通れるかもなと甘く考えて俺が行く。
「フランツです。許可証はないです」
「フランツ、あなたはこの前、国王様に呼ばれて王都に来たフランツ」
「そうです。国王から信頼されて来たフランツです」
俺は覚えてないが、前回来た時と同じ検問官だった。
ラッキーかな。
国王に呼ばれた人物なのだから俺は信頼されている。
楽に通れると思う。
「でも今日は国王様からは何も言われてませんね。呼ばれたなら、私の所に通告があるはずですが」
「今日は国王とは会わない。別件で来た。俺は通っていいよね」
「ダメです。通れません」
楽に通れると思ったら止められる。
なぜだ!
「ええええええ~どうして?」
「ええええええ~町長はダメなの?」
「なぜですか、俺は国王と繋がりのある人物ですよ」
「それがですね、、、軍師ゴラッソからフランツは王都に入れるなと命令されまして、軍師の命令も無視するわけにはいきません。通れません」
クソ~~~。
軍師か、あのジジイ。
やりやがったな!
余計なことしやがって。
「軍師って、フランツ様の知っているかたですか。検問の方よりも地位が高い人っぽい」
「スイが思っているよりも偉い人だな。国王の軍事面、国の軍である騎士団の上位にいて、国王に提言できる人物だ。国王の側近と呼んでいいな」
「側近ですか。フランツ様を嫌っているようですね。入らせないと検問に命令するのは嫌いと思う」
「俺を嫌っているのは確かだ。国王との対談でも俺を敵視していた。俺を国の敵と考えている。俺は考えてないのにな」
「一方的に嫌われているか。フランツ様を敵視するなら私の敵でもある。軍師は敵とします」
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