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『錬金927話 美魔女料理バトル』

『錬金927話 美魔女料理バトル』


 すると魔王は笑った理由を話す。


「ビビの言うのもわかる。魔族は負けるのは嫌う。とことん嫌うのだ。魔都では罰もあった。人族に負けたのは罰にな。でも今の大食いバトルは町長が言うようにゲームだ。ゲームで負けても罰は必要はないさ。むしろ俺も楽しめたくらいだ。もう少しでタンパが勝つと思ったら、モフルンの活躍もあり、大逆転だった。スリリングな展開で面白かった」


「魔王が楽しんだ!」


「魔王も楽しむバトルだった。笑える!」


「ゲームだと思ってたのだな」


「ストラマーベル様、それはいけません。3姉妹には罰を」


「ビビよ、俺が面白いと言ってるのだ、いいだろう」


 そこでビビにきっちりと言った。

 バシッと言われたビビは、びっくりとして黙る。


「はい、ストラマーベル様がいいと言うなら、良いです」


「パヒューナとセルラもいいな」


「はい、ストラマーベル様が決めた方針に従います」


「あははははは、3姉妹よ。そういうことだ。気にするな。それよりも、アイスクリームが食べたいな。俺は3姉妹の作るアイスクリームが好きだ。最近食べてなかったから食べたいものだ」


「はい、ストラマーベル様。今日にも食事のメニューでお出しします」


「「お出しします」」


 なんだ、ストラマーベルも好きなのか!

 どうやら今日にもアイスクリームが出るらしいぞ。

 ラッキーですね。


「魔王のおかげでアイスクリームが食べられる!」


「やったあああ!」


「食べたい~~~~」


 スイも喜ぶ。


「また、アイスクリーム~~~~」


「あああ、モフルンはさすがにアイスクリームはいいか」


「あはははは、もういいよね」


「うん、私は今日はもういっぱいよ」


 モフルンは今日はいいという。

 あれだけ食えば見たくないのだろうな。

 食べすぎですね。

 モフルンの分はスイが食べそうだ。

 ストラマーベルの一言で3姉妹の罰は消えた。

 魔王だけあって、ビビも逆らえないのだ。

 絶対に従う関係だからな。

 それにしても魔族は恐ろしい種族です。

 一週間も火あぶりとかヤバいよ。

 これで大食いバトルは完全に終わった。

 フェンリル族は女王を筆頭に町の住人に認知されたと思う。

 もしかしたら3姉妹は、初めから女王たちを住人として認めさせるためにしたのかもな。

 それを聞こうとしたが、3姉妹は行ってしまった。

 まあ、聞かなくてもいいか。

 俺の考えすぎだろうな。



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