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『錬金922話 美魔女料理バトル』

『錬金922話 美魔女料理バトル』


 次々と手が止まる。

 30人いるフェンリル族。

 半分はギブアップみたいだ。

 テレビの大食い番組である光景だ。

 最初は勢いがあるが、番組も後半になってくると、苦しい顔になるのだ。

 いくら美味しくても、食べる量は決まっている。

 フェンリル族の限界に達したのだ。

 モフルンも苦しそうで、


「うううう、美味い~~~~、でも苦しいなああ」


「モフルン、無理はするな。もういい、そこで停止していい」


 俺はモフルンに訴えた。

 十分に楽しめたからだ。

 観客席も同じ思いだと思う。


「いいえ、ご主人様がそう言っても私は食べますよ」


「なぜだ、なぜ俺に反抗するんだ!」


「ご主人様、これは我らフェンリル族の問題です。フェンリル族は長い歴史があります。歴史ではどの種族にも頼らずに生きてきたと伝えられています。よってフェンリル族はどんな過酷な状況にも耐えられる体になったのです。食欲があるのも、飢えにも強い体質なのです。そして負けることを最も嫌う。それがフェンリル族。だから負けられないのよ」


「モフルン頑張れ! 頑張れよ!」


「頑張れ~~~~」


「頑張れよ~~~~」


 観客席からの声だった。

 彼女に送られた声援。

 俺の指示を無視したモフルン。

 彼女はフェンリル族の歴史を背負っていたのだ。

 俺のはない長い歴史を背負っている。

 その歴史に少し触れた気がした。

 モフルンの気持ちが観客席の心に刺さった。

 声援が起きたのだった。

 モフルンは手を振る。

 口にはアイスクリームがありつつ手で声援に答えた。


「女王、すみません」


「女王、もう限界っす」


「モフルンはいいけど、他のフェンリル族は中断ね。多くの人は終了です。残りは女王、ガーター、モフルンの3人です」


「3人か」


「ガーター師匠は大丈夫?」


「俺の心配は要らん。余裕だ。この料理バトルが終了したら、腕立て伏せを2000回はする。食べた後には鍛えるのが一番だ。モフルンもだぞ」


「2000回も出来ません!!」


「まだまだだな」


「ガーター師匠がおかしい!」


「町長を誘うか。町長なら一緒にやってくれるだろう」


「できません!」


 俺も無理だ。

 たぶん腕立て伏せは10回で終わる。

 2000回やるのなら死ぬ。

 



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