『錬金920話 美魔女料理バトル』
『錬金920話 美魔女料理バトル』
まいったな。
モフルンは負けず嫌いだった。
絶対に負けない気だ。
どうするかと悩むよりも、最後だ。
これで最後だ。
俺は最後の料理を取りにキッチンへ。
キッチンではレシピナが待っていた。
「終わりだろ。うちら魔族の勝利だろ」
勝利を確信した言い方だった。
そりゃそうだ。
大量焼き飯。
あれを食べきれるはずはないと思うのが普通だよな。
「終わりではない。実は焼き飯は全部食べた。そしてまだバトルは続行だ」
「嘘おおおお!」
「異常でしょ。もうこれ以上食べると死ぬわよ。いいの町長は、死んでもいいの?」
「死ぬのは良くない。でもフェンリル族はやるという。その意気込みに俺は心を打たれた」
「わかったわ。そこまでフェンリル族がヤル気なら魔族も最後のメニューをだすしかない」
レシピナは俺の言うのを納得する。
最後の料理を作ると動いた。
「やるわよシェフィール。最後のメニューはリザドも牛から取った牛乳を使う」
「うん、アイスクリームね。ミスリル冷蔵庫にもう冷やしてあるのをだす。それで完成よ!」
「オッケー、魔族流のアイスです。町長!」
「アイスクリームなんて作れたのか。これは凄いです。ちょっとびっくり!」
アイスクリームですか!
「町長のミスリル冷蔵庫は強力な冷たさを維持しますので、牛乳から作れた。それにリザドの牛は良質な脂肪があるのでアイスクリームに出来たのです」
「俺も食いたいな」
「だからあとでね、私が食べさせてあげるわよ」
「あははははありがとう」
シェフィールはキスするのかと思うくらいに接近して言った。
緊張した。
最後にアイスクリームとは嬉しいのだが、モフルン達は嬉しいと感じるかだ。
むしろ重たいと思うかもだ。
軽くコーヒーとかならいいだろうが、量が200人分だからな。
普通のデザートとは違うよ。
俺はアイスクリームを会場に持って行く。
会場の観客は最後のメニューがなんなのかワクワクしている。
俺が到着してフェンリル族の前に並べていくと、
「なんだあれは!」
「白いだけだ、食べ物なのか!」
次々と言葉が出る。
住人の人にはアイスクリームを見たことない人が多いのだった。
得体の知れない食べ物と思ったらしい。
観客達は不思議そうに言っていた。
スイやリアもそんな感じに思えた。
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