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『錬金909話 美魔女3姉妹が来る』

『錬金909話 美魔女3姉妹が来る』


 俺が責任問題で町長を辞めるというと、反対の声が起きた。

 ありがたいね。

 俺を信頼してくれているわけだ。

 ちょっとうれしい。


「フランツを辞めさせない。タンパはフランツを辞めさせる気できたの、それなら許しませんよ!」


「ああ、ちょっと待ってリア。それにスイとモフルンとカエンも。私らは何も町長をクビにさせにきたわけじゃないのよ。勘違いですわ」


「勘違い?」


「どこが勘違い、完全にフェンリル族と戦う気満々でしょ!」


「そうよ、今のはご主人様を困らせることにしか聞こえなかったわよ!」


「違いますわ、全くの勘違い。これだから困っちゃうわね。私らがフェンリル族30人を恐ろしく思っていて敵対しているのは、食欲のことよ」


「食欲?」


「ええ、フェンリル族が大食いなのは調査済みです。モフルン、ガーターですが、他のフェンリル族もみな大食い。今でも大忙しなのに、これ以上大食いが来るとわね。それでも食べてもらえるのは3姉妹には嬉しいこと。我ら料理美魔女3姉妹にとってはフェンリル族を新たに仲間として受け入れる。そこで受け入れる際にだ、我らと勝負を申し込みたいのだ。料理美魔女3姉妹の作る料理を大食いする。大食い料理バトルだ!」


 大食い料理バトルだと!

 なんだそれは!

 日本でも見たことあるテレビっぽいが。

 まさかあの感じか?


「料理バトルだって!」


「3姉妹がフェンリル族に料理バトルを申し込むのですか!」


「おいおい、なんだいその料理バトルて、俺は聞いてないぞ」


「フェンリル族は30人集めてください。そして我らの料理を食べきれたらフェンリル族の勝ち、残したらフェンリル族の負けとする。これでどうだい、モフルン、あなたもフェンリル族ならこの挑戦を受けてみなさい!」


「いいわよ、受けるわよ! その料理バトルを。フェンリル族の胃袋を甘くみないことよ!」


 受けるのかいモフルン!

 タンパの誘いに堂々と受けたモフルン。

 いきなり3姉妹はフェンリル族の胃袋に挑戦状をだしたのだった。

 モフルンも逃げるわけにはいかないって感じで。

 こりゃ大変なことになったな。

 まあ、料理バトルだから、平和的ではあるけどね。


「ふふふふふふ、3姉妹の料理も甘くみないでね。魔族流のフルコースで勝負よ」


「勝負よ!」



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