『錬金905話 回復薬を作る』
『錬金905話 回復薬を作る』
「ホーリー薬を少しもらってもいいかな、地上ではフェンリル族が30人がケガした。在庫がもうないんだ」
「もちろんどうぞ、ここにあるの全部!」
「全部いいの!」
なんと全部と!
いいのかな。
部屋には完成したホーリー薬は30個くらいはあった。
「いいですよ。ホーリーミントは直ぐに成長しますから、持っていってください。不足したら調合します」
「ありがとうマニクリエ。地上で使わせてもらうよ」
「良かったですね町長。町の大きな産業にもなるといいですね」
「うん、俺も期待したい。町になったことだし、町の発展に貢献しそうだ」
5階層にて多くのホーリー薬を頂いた。
ありがたく、頂く。
作業中のホーリーウィッチ族の人にもお礼をした。
5階層に来た時は荒れ地に近い状態だった。
それが短期間でこんなにもホーリーミントが育成されていた。
当初はホーリーウィッチ族が接種するのが目的だった。
しかしホーリーミントがもの凄い勢いで成長して、回復薬まで作れるまでになったのは嬉しい。
サザンと上の階層に行く。
4階層だ。
ここはサティロス族がいる階層。
さっそくサティロス族と会った。
彼らはビールを作るのが上手い。
サティに会いに行くと、
「あら、フランツ町長、もう村長ではないのですね」
「うん、町になったからな、町長だ。まあ町長になったと言ってもやることは同じさ。俺のするのは今までと同じです」
「フェンリル族が30人来たから、人口が増えた。フェンリル族の女王が住むなんて、伝説の町ですよ。迷宮の魔族が知ったら、誰でも驚きます」
「そうなのか」
「当然です」
「それはいいとして、サティには伝えておきたくて。ちょうど今話したフェンリル族の件。フェンリル族の人は最も酒が強いし、良く飲む。ビールを飲む量はグ~~~んと伸びる。ビールの生産をあげるようだな」
「そうですね、ガーターやモフルンを見ていると、ビールを良く飲んでましたもの。それに女王も加わるわけですか、我らも負けてはいられない。今よりも増産する。フェンリル族の人には負けてなるものですか!」
「まあ、負けるとか勝つとかは必要ないけどさ、、、」
「いいえ、負けるものですか!」
「そうだ、そうだ、サティロス族は酒では負けないぞ!」
「絶対に勝つぞおおおおおお!」
「町長、なんか、サティロス族は酒にはこだわりが強すぎます。あまり、あおらない方が良いみたいです」
サザンがサティロス族のヤル気に言った。
俺も感じます。
ビールを少し増産してというつもりが、まるで戦いみたいになった。
「サザン、、、迷宮って怖いな。地上に戻りたい」
「はい、上に行きましょう」
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