『錬金893話 フェンリル族の過去の話』
『錬金893話 フェンリル族の過去の話』
「ランガ国王はウルフキラーを利用して仲間を捕まえたが抵抗してついには20人が死んだ。だけどランガ国王は死んだ仲間の血を集めて、覇者の剣に吸わせた。これが目的だった。血を吸わせるためにウルフキラーが欲しかったのだ。普通には勝てない。でもウルフキラーさえあれば勝てると思った。きっとどこからかウルフキラーがダンジョンにあると聞いたか、古い文献でも読んだか。フェンリル族をウルフキラーで捕まえて殺さずに生かす計画があったのを知る。我らフェンリル族をずっと牢獄にでもいれておきさえすれば、いつでも血は取れる。食料は与えておけばいい。生かしておけば血は取れる、そうすれば覇者の剣は狂わずに使える」
「そんな、、、フェンリル族を単なる血としか見てない極悪です」
「最低の国王ですね。私はジャカラン国に最近住んでいましたからランガ国王は知っていた。そんな過去があったのは知らなかった、、、」
「カエンはジャカラン国に移住していたのよね、コメが食えるから。コメを出さないと王都をめちゃくちゃにしたと」
「ええ、だってコメが食べたいから」
「マジでカエンはヤバい。ランガ国王と同じレベルじゃないか」
「ちょっとスイ、ランガ国王と一緒にするな!」
「いやいやランガ国王が困るほどでしょカエンは」
「むむむむむ、ランガ国王がそんな悪だったなら、王都に住んでいた時に殺しておくべきだったな。後悔する」
後悔すると言ったカエン。
まあ知らなかったのだから仕方ない。
「俺は女王と相談した。そこで結論を出した。女王とまだ残った仲間でジャカラン国を出ると決めた。東の大陸から出ると決めた。覇者の剣は俺が奪い取った。そのまま西の大陸に来た。西の大陸に。辺境の谷があった。神殿があるのでその付近に移住したわけだ。死んだ仲間には悪いが、逃げるしかなかったのだ、、、」
ガーターはとても悲しい声で話した。
「それで今は谷に住んでいたのですか。モフルンも一緒だったの?」
「一緒です。辺境の谷に来た。もうだいぶ前ですけどね。まだランガ国王がいるのは悔しい。仲間のことを考えると悔しい。それから月日がたって、急に人がいるから、近寄ったらご主人様だった。スイもいたわね」
「そうです、モフルンがまだ何もない村に来たのは覚えてます」
「いきなり巨大な狼が来たからマジで怖かったな。あの時は怖かったのは覚えている」
「フランツ様を食べる気だったでしょ」
「逆らえば」
「本気かよ!」
「モフルンの牙は鋭いからね」
「バキバキ」
「やめろ!」
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