『錬金886話 村に帰る』
『錬金886話 村に帰る』
「辺境の谷は迷宮と呼ばれている。それは谷が複雑で入った人は迷うkら。迷ったあげく谷の上に戻れないことから付いた名前。フェンリル族は迷うことはない、さあ帰りましょう、あんなキモイ勇者達は置いて帰ろう」
「谷で迷ってそのまま骸骨になってね~~~~」
「骸骨になったら拾ってあげるわ~~~~~」
俺たちはモフルンと女王を先にして、谷底から谷の上に戻った。
帰り道は言われるように迷路。
どっちから来たか、どっちに向かうのか、判断がつかなくなる。
これでは迷子になるのも頷ける。
あいつら、まだ来ていないので、底にいるようだ。
グラティアスだけは、文句を言ってるかもな。
複雑な道を登る。
谷の上まで来た。
もう大丈夫だ。
「じょじょじょ女王、無事でしたか、心配したっす!」
「トラムか、私は助けられたからな。魔王が救ってくれた。魔王にお礼を言ってくれ」
「ストラマーベルが、さすがっす、よくやったっす!」
谷の上にはトラムとサラがいた。
村から狼形態で背中に乗ってきた。
それからずっと待っていたのだ。
ストラマーベルに寄っていき、感謝した。
トラムと魔王ストラマーベルはガーター師匠の弟子である。
普段はガーター師匠の闘技場で一緒に訓練する仲だ。
仲は良いのだろう。
「相手はウルフキラーを持っているのもいたからな。俺が体を張ると決めていたさ。実際にウルフキラーを持っていた。あのグラーという男は要注意だった。強いのは間違いない。勇者とは違うな。三賢者は強かった。だから俺たちも苦戦はした」
「でも敵は倒したのだろ、村長もいるしさ」
「いいや、倒していない。倒しきれなかった。もう少しで倒せたところで勇者が神殿から覇者の剣を取ってきた」
「ええええええ~~~」
「取ってしまったの~~~~~~」
覇者の剣を取られたのを知って驚く。
トラムはなぜって感じだ。
俺にも責任はあるな。
なんといっても気絶したと思いこんでしまったからな。
ちょっと反省します。
「うむ、俺はウルフキラーを持ってるのと戦っていたし、村長もみんなグラティアスを無視していたんだ。そしたら勇者は黙って静かに神殿に入って取った」
「完全に盗賊ですわ、勇者のすることじゃないです。勇者は人の者を取りません!」
サラが怒って言った。
全くその通りですよね。
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