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『錬金087話 勇者グラティアス視点』

『錬金087話 勇者グラティアス視点』



 あれ、どうした?

 ケンタウロスは死んだのだろ。

 それなのに、なぜか静かだな。

 異常なくらいに静かだな。


 わかったぞ、俺の烈火聖剣の凄さに圧倒されてしまったのだな。


 わかる、わかるよ、それわかる!

 あまりにも圧倒されると人間て、ぼう然としちゃうのだな。


 その気持ちわかります!

 すると稲妻のダレンムルの声がした。


「あの〜〜、グラティアス。ケンタウロスは無傷ですけど?」


「なに? 無傷だと?」


 ダレンムルから指摘された俺。

 冷静に死んだはずのケンタウロスを見た。

 ケンタウロスは死んではいなかった。


 それどころか、全く俺の剣術は効いてなくて、無傷っぽい。

 嘘だよな!

 ダレンムルが言ったのは本当かよ!


 俺の最強の剣術である烈火聖剣が無傷ですか!!!

 そんなバカな、だって稲妻の団の剣術は見事に効いていたぞ!


 鬼龍の奴らの剣術もだ!

 ケンタウロスには何も剣術を無効にするようなスキルや魔法はないのは確定している。


 だったら、俺の烈火聖剣も同じように切れるはずだろ。

 それでなくては、理屈が合わないのだ。


 じゃあなぜ俺の剣術だけ切れないのだ。

 変だろ!


「危ないですよ、グラティアス!! 逃げないとケンタウロスに!!」


「なに? えっ、攻撃! あっああああああああああああああああああああああああ、痛いいいいいいいいいい!!」


 うっかりしていた!

 ケンタウロスに攻撃は通じなかったので、考え込んでしまった。


 その瞬間にケンタウロスの前足で蹴り飛ばされたのだった!

 俺はそのまま蹴られた力で、遠くに飛ばされてしまう!


 飛ばされて地面を転がる。

 最低だ、最低だ、なんで俺がこんな目に合うのだ!


 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。

 たぶん今の前足蹴りを受けて、骨が折れただろうな。


 この痛さなんて久しぶりだ。

 最強の俺がダメージを受けること自体が珍しいのだから!


 クソっ!

 速くフィーネルよ、俺を回復させろよ。

 何をしているのだ、回復するのがお前の仕事だろ。


「危ないですよグラティアス、そこにはベヒーモスがいます!!」


「なんだと????」


 俺が蹴り飛ばされて地面を転がった先には、運悪くベヒーモスがいたのだった。

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