『錬金867話 辺境の谷に応援に行く』
『錬金867話 辺境の谷に応援に行く』
霧があるため、谷の底は見えにくいのは続いた。
俺は歩きながらモフルンに聞く。
「あのさ、女王から聞いたことがある。フェンリル族は神級の剣を持っていると。その剣は最強の剣の一つでもある。だけど人族と魔族の血を吸うと狂いだすとか聞いたんだ」
「ええ、ご主人様の言う剣は覇者の剣です。我らフェンリル族に伝わる神級の剣と呼ばれます。敵が持つウルフキラーも神級の剣ですかね。覇者の剣は持ったものは、強力な力を持ちます。ご主人様が言うように切ると血を吸うのです。吸えば吸うほどに狂っていきます。やがて狂ったまま持った人の人格を狂わせてしまします。ただし戻す方法もあって、フェンリル族の血を吸えば剣は戻ります。だからフェンリル族が管理しています」
「それで神殿に保管している」
「そうです」
「過去には狂ってしまった人族がいるのね」
「います。世界の国が滅んだでしょうね。それだけの力があるの。この谷は迷宮のようです。神殿に保管したの。神殿は神が作ったとも言われている」
「それだけ危険な剣だから、そのまま誰も触れるべきではないのに、グラティアスはバカだわ」
「本当にバカ。最弱なくせに剣だけは欲しがる」
「グラティアスにだけは持たせてはいけません。あの剣は」
「そうだな。グラティアスは最強にこだわる。あいつは自分が最強じゃないとだめだ。だから覇者の剣が欲しいのさ。最強の勇者になるのに必要と考えている。グラティアスらしい発想だ。俺も絶対に阻止するよ」
モフルンは話を聞いて、グラティアスが欲しがる理由も納得。
あいつは、そういう考えだ。
勇者パーティーにいた時からそうだった。
自分が一番だ。
そうして歩くと神殿が見えて来た。
こんな谷の底に神殿があった。
神秘的だった。
人族が作ったものではないだろうな。
そして人がいた。
あれは、、、。
「ご主人様、誰かいます、あれは敵の集まりで間違いない」
「いたな、発見した!」
「やっぱり神殿に来た。よくわかったな、あいつら」
「グラティアスのバカ勇者ああああ~~~~~~!」
スイが叫んだ。
すると敵の集団に聞こえたらしい。
全員が振り向く。
俺たちに気づいたようだ。
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