『錬金865話 辺境の谷に応援に行く』
『錬金865話 辺境の谷に応援に行く』
「ガーター師匠、私は行ってきます」
「うん、負けるなよモフルン。俺の修行の成果を出せばいいだけさ」
「はい」
谷は霧が濃いと思った。
下が見えない。
どうなっているのかが、判断出来ないな。
モフルンはわかるかな。
「谷はどうなっているか、モフルンはわかるの?」
「私が先頭で谷の下に降ります。みんなは私に付いてきて。谷は別名で迷宮と呼ばれてます。勝手に歩くと迷宮内で迷子になってしまい、もう帰ってこれないの。冒険者が良く迷子で死にますから」
「怖っ」
「迷子では死にたくないです」
「モフルンから離れません」
「じゃあ降りますよ」
モフルンを先頭に谷を降りた。
谷は迷宮という。
実際に俺が一人なら確実に迷子になるな。
それに霧が濃いから、先が見えないのも影響が大きい。
モフルンが止まった。
歩くのが止まった。
谷の底に着いたようだった。
「みんなああああ~~~~」
「フェンリル族の人が倒れてます!」
「いっぱい倒れている、、、これは敵にやられたのだわ」
「酷いな、、、」
モフルンは仲間の酷い姿に泣いていた。
さすがに酷い状態だった。
人型ではなくて、人狼の狼型で倒れている。
「ウルフキラーなのか。魔王の俺にも通じるのか」
「いいえ、狼とか獣だけでしょう」
「ストラマーベルは平気みたいだな」
「息はしてます。皆さん倒れてはいるけど、生きてます!」
「良かった」
倒れているフェンリル族の人は10人はいた。
みんな大丈夫らしいのをリアが確認した。
これだけフェンリル族の人がやられるのは、ウルフキラーしかありえないな。
普通に考えても国の全戦力集めたって負けないのだからな。
俺もホッとしたしモフルンが一番安心しただろう。
でもまだ女王がいないか。
「モフルン、、、」
「ええ、私よ」
フェンリル族の人がモフルンに話かける。
苦しそうではある。
「女王は敵に連れていかれた、、、。神殿を探して来た奴らです」
「神殿ね、直ぐに追い詰めるわ、そいつらを」
「敵の一人は、ウルフキラーを持っているグラーという男。そして他には勇者、、、グラティアスといのもいた、、、」
「勇者、、、グラティアス!!」
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