表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

855/1066

『錬金855話 勇者視点 辺境の谷に行く』

『錬金855話 勇者視点 辺境の谷に行く』


 辺境の谷を捜索するとなった。

 三賢者は反対しなかった。

 谷は深い形状をしていて、複雑だった。

 俺を先頭に進んだ。

 フィーネルから、


「谷は上から見たらわからないけど、降りてみると迷路みたいに複雑」


「ああ、迷路だな。戻れるか不安だ」


「大丈夫かしら、、、」


「おい、グラティアス、下に行けば行くほどに霧が濃い。先が目ないほどに濃い、いいのかこれで」


 ランジェリが不安そうに聞いてきた。

 俺だって、大丈夫とは言い切れない。

 でも何かありそうな気もする。


「良いと思う。俺の直感だがな」


「勇者の直感か。信じよう」


「ランジェリから信じようと言われるとは思わなかった」


「なにそれ、私のことどう思ってるのよ?」


「俺からは言えない。ミーシャに聞いてくれ」


「ミーシャ?」


「私に振らないで! それよりも、、、待って何かおかしい。私達は誰かに監視されてないかな、、、私は感じる、、、何かこの谷に来てからずっと、感じるの、、、異様な魔力を、、、」


「ミーシャの感じるあは、当たるのかい?」


「当たるわよ」


「待ってください、ランジェリ!」


 急に後方から声がした。

 後方の声が誰かわからないほど霧が濃い。


「ハルネール、どうした?」


 ハルネールは炎術の弾の女団長だ。

 慌てているな。

 呼吸が乱れている。

 なにかあったか。

 ランジェリに答える。


「谷に降りてから霧が濃いですよね」


「うん、濃いな」


「炎術の弾は後方を歩いてましたが、団員の数が足りません」


「何!! 足りないてのは、なぜだ。馬車では足りていたのか」


「はい、15人いました。谷を降りてから、人数を確認したところ、13人しかいませんです。二人消えました!」


 嘘だろ。

 この谷を降りている最中に減ったというのか。

 俺には何も感じなかったが。


「二人もいない、、、道に迷ったのとちがうか。霧が濃いし」


「いいえ、道は一本道でしたし、ずっとランジェリの後方を歩いてました」


「それじゃあ、途中で消えたとなる。どこに消えた、、、もう攻撃されていたのなら説明が付くな。フェンリル族に、、、。この谷にはフェンリル族がいるとみていい、、、」


 ランジェリは険しい顔で言った。



下にある☆☆☆☆☆に


★応援してもらえると嬉しいです。


ランキングに入れるように頑張りたいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ