『錬金853話 勇者視点 西の大陸で罠』
『錬金853話 勇者視点 西の大陸で罠』
ルーリンは忠告した。
当然だ。
ルーリンも村には行っている。
村でフェンリル族を見ているし、アイスドラゴンには王都まで飛ばされた過去がある。
フェンリル族の恐ろしさを見ているのだ。
忠告は経験だ。
「それが討伐できるのだよ団長さん、グラーはさ、フェンリル族が嫌う剣のウルフキラーを持っているのさ。怖くなんかない」
「ウルフキラーを持っている? ウルフキラーて、、、伝説とか神話の剣のか?」
「神話ではない、これだ。俺の持つ剣。ウルフキラーだ。事実俺ではないが、過去にはフェンリル族を切ったという。それでフェンリル族は西の大陸に逃げたのだ」
グラーが剣を見せて話した。
ウルフキラーは不気味に光っている。
俺も神話と思っていた。
欲しい。
俺は欲しくなる。
神話級の剣の一つだろう。
欲しい。
だが自分を止めた。
覇者の剣こそ俺が求める神話級の剣だ。
ルーリンは疑問から確信になったように見える。
「まさか、、、ウルフキラーが実在するとは、、、」
「この剣で討伐する。それでいいか」
「どうするのルーリン、私達をフェンリル族の所に行かせるのか、それともここで止めて中止させるのか、どっちなの?」
フィーネルが回答を求めた。
俺らはルーリンの決定に従うしかない。
ルーリンに従わずに無視して、行動すれば王都と国王から敵視される。
フランツと同じになってしまう。
俺はそれは避けたい。
ルーリンは少し時間を置いてから、
「中止はしない。騎士団は国の安全と治安を守るのが仕事だ。フェンリル族は我が国の国民ではないため、騎士団が関与はしない。勝手に討伐していい。しかしこのことは王都ににいるヤニス国王に報告する。結果はグラティアスが報告しなさい」
ルーリンは国民ではフェンリル族がどうなろうが関与しないという。
納得か。
まあフェンリル族には個人的にも関与したくないだろう。
「俺が報告するのかよ」
「当然」
「ていうかさ、あなたも来なさいよ。フェンリル族を討伐するのは、国の治安安定にもなるでしょ、来なさいよ」
「なぜなぜ私が一緒にいくの。行くわけない!」
「いいじゃんか、来なさいよ。フェンリル族を討伐した団長てことでヤニス国王から表彰されるわ」
「断ります。絶対に断ります」
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