『錬金846話 勇者視点 魔王と遭遇する』
『錬金846話 勇者視点 魔王と遭遇する』
グラーはフランツには言ってないが仲間が他にもいるのを知った。
それで動揺していて俺に説明を求める。
まあ言ってなかったが、聞かれてもいないしな。
答えるのが難しいな。
どう答えても言い訳になるだろう。
でも何か答えないとだ。
「ああ、それはさ、黙っていたわけではない。今回の行く神殿には関係ないと思ったから言わなかったのさ。わざとじゃない」
「言うだろ、普通は。フランツに会う可能性はあるのだし。魔竜も魔王もいたら遠征の計画は変更してもおかしくない情報だぜ」
半分キレて言ったグラー。
普通はキレるか。
俺が悪いのかよ。
俺は悪くないだろう。
「大丈夫だ、村を通らないで神殿を探す。フランツには会わないようにしたらいい」
「発見されたらどうする」
「怖いのかグラー、フランツが怖いのか」
「怖くはない。ただ余りの戦力に驚いたのだ」
グラーはさすがに衝撃を受けたのは隠しきれない様子。
「西の大陸はどうなっているのです。常識的に考えても、田舎の村に、魔竜、魔王、フェンリル族、ドリアード族、とかいる村がある。どんな村ですか! あり得ない村ですが!」
「すげえええええええええ、行ってみてえええええええ、サイン欲しいいいいっすよ」
「バカを言うなムルンチ!」
「だって、有名人だらけ、、、魔竜のサインが、、、」
「遊びじゃないのだ」
「はい」
魔竜のサインが欲しいとか、ムルンチは有名人が好きみたいだ。
三賢者も癖があるな。
今の話で、グラーは変更するのかだ。
危険をなれば、王都に帰る選択もある。
無理をしてまでフェンリル族と戦うかな。
リスクが高いと判断するか。
「どうするのグラー?」
「俺は行きたい!」
「ムルンチは黙れ。とにかく王都には帰れない。このまま遠征は続行だ。村から遠回りに進路をとる。それで行く」
「決まりね」
「アサマノキング様、楽しみです。結果を知りたいですね」
「手下に王都に調査させる。結果は楽しみだ、俺たちは去る。さああ西の大陸に行くがいい。ふふふふ」
アサマノキングは笑いながら去っていった。
魔女子団も去った。
いきなり現れた魔王アサマノキング。
彼の話は俺にもショックだった。
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