『錬金836話 勇者視点 三賢者が現れる』
『錬金836話 勇者視点 三賢者が現れる』
城にある部屋に。
「部屋があるのはいいわ。最近は減給で安い宿にいたし」
「そうね、言えてる。城だから部屋は広いし、不満はない。ただランジェリていう女は鼻につく。いちいち私に絡んでくる」
「ミーシャと同じ魔術士らしい。対抗心を持っているのですよ。でもミーシャをそうやって言うからにはミーシャの名前が東の大陸でも有名ともいえるよ」
フィーネルが言ったのは、俺も同意見だった。
勇者パーティーの名前はこっちでも知られている。
そこは認められているとなる。
「有名ねえ、当然でしょ。私がミーシャだってことを見せてやるわ」
「俺はもっと有名になりたい」
「グラティアスは有名人願望が強い」
「強すぎ。まあ有名なのはいいとして、私が知っていたのは三賢者。ジャカラン国との三賢者は聞いていた。だから出てきたときは、納得した。たぶんこの国では最強の冒険者でしょう。Sランク認定は受けているはず。実力はある。それにウルフキラーを持っているのがグラーだっけ。そのグラーがフェンリル族を相手にすれば、フェンリル族は怖くないわけね。そのまま神殿を発見すれば覇者の剣がある可能性がある。こういうことでしょ遠征は」
「そうだな。ウルフキラーを持っておりのがグラーだ。ただ奴らはまdフランツを知らない。あの村を知らない。フェンリル族とファイアドラゴンのカエンくらいがいる程度に思っているのだ。そしてフランツの錬金術も見てない。まあ今回は村には行かないからいいか、なるべく村は避けて神殿を探すのがいい。村の奴らに会うと遠征は失敗する」
村には他にも多くの住人がいる。
そいつらが出てくるのは避けたい。
「魔王、魔将娘もいるしドリアード族もいる。発見されて邪魔されたら面倒です。村を避けて神殿を探すとして、神殿に関して情報がなさすぎるのは気がかり。行ってみて、どこにもなかったら、どうするのよね」
「ジャカラン国も神殿があるのは知っているようだけど、本当にあるか、村の近くにあるかは不明。そこは確認が必要です」
そこは俺も気がかりだ。
グラーに確認する。
他には覇者の剣だ。
あれは俺が欲しい剣だ。
本当に俺のものになるのか。
ジャカラン国が覇者の剣を奪い取ることもあり得る。
「俺が疑惑なのは俺らを単に利用するだけで使い捨てることもあることだ。ジャカラン国とは初めて依頼を受けるわけで信用はできない。覇者の剣を奪い取り、俺らと一緒に世界を取ると言っているが、怪しい部分もある。でも最後に俺らを捨てて、覇者の剣を持って行くこともあり得る話」
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